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【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】第7回 愛車感を高めるはじめの一歩

  • バイクのカスタム記事
  • 2018.09.12

【KAZU中西の鋼騎馬ラプソディ】第7回。今回の記事はご自身のバイクをこよなく愛するKAZU中西さんが愛車感を高めるたの簡単なカスタムを伝授!買ったバイクがよりお気に入りになりますよ!

  • カスタムで愛車がもっと好きになる!

・避けては通れない!?愛車のカスタム

免許を取って念願の愛車もGET!

乗り出すたびにワクワク&走らせるだけで愉快爽快。

ツーリングの後はピッカピカに磨き上げて思わずニンマリ。

これは誰しも経験することだと思います。


それでも、愛車との付き合いが長くなるにつれ、

少し違和感があるとか、

もっと自分自身に合わせたい!という部分もチラホラと…。

市販されているオートバイは

不特定多数のユーザーを想定しつつ

ほとんどの人が満足できるように作られているから

そのように思ったり、感じてしまうのも当然。


1台の市販車が全ての欲求を満たせないわけで、

だからこそのカスタムなわけです。

1台のバイクで弄って遊べる




・どこまでやれる?DIYカスタム

私は日常的なメンテナンスはもちろん、

例えばエンジンの分解組み立てなど

いわゆる重整備まで自宅の庭でやってしまいます。

なので、愛車のカスタム作業も、わりかし楽しみながらできます。

とは言え、公道を走るオートバイは

道路運送車両法およびその保安基準に適合していなければならず、

合法の範囲でカスタムを楽しむためには

それなりの知識とスキルが必要です。

ここで注意点なのですが、

例えばブレーキキャリパーなど

重要保安機能装置となっている部分については、

車輛の所有者もしくは整備士資格を持っている人だけが分解整備できます。


メカに詳しい友人に作業してもらった…は、法的にNGです。

カスタム作業についても同じことが適用されるので

DIYカスタムをするならあくまでも自分自身、

または整備士のいるプロショップに依頼することになります。

認証工場の銘板を掲げているお店なら

任せて安心ですね。

  • ミラーはカスタムの第一歩

・もっとも簡単にDIYカスタムできるパーツの一つ

1990年代以降、車種専用のボルトオンパーツが

数多く登場し、流通するようになりました。

したがって、DIYカスタムの範囲も広がったと言えます。

そんな中にあって、破損時のリプレイスメントパーツ

またはカスタムパーツとして重用されてきたのが

バックミラーです。

後方の交通状況を確認するという役割だけなら

純正装着品でも何ら問題なし。

しかし、どうせ交換するなら

ちょっとだけ自分好みにしたい!という交換部品です。

最初のカスタムはミラーだった

VMAX(1200)を購入した時、真っ先に交換したのはバックミラーでした。ポイントは全高を低く見せる事。ドラッガースタイルのオートバイは低く長いスタイリングがカッコいいと思ったからです。



・バックミラーのカスタムは年式に注意

バックミラーは、リプレイスメントまたはカスタムパーツとして

多種多様なものが市販されています。

交換作業も簡単です。


しかし、購入時に気をつけるポイントがあります。

バックミラーを交換しようとするオートバイの年式です。


大まかに言えば、平成18年12月31日以前の製造車なのか、

平成19年1月1日以降の製造車なのかによって

装着できるバックミラーのサイズや仕様規定が異なります。

参考リンク

https://www.tanax.co.jp/motorcycle/safe.html


例えばXJR1300の場合、

キャブレター仕様の06年型以前と

FI仕様の07年型以降によって

装着できるバックミラーの保安基準が異なります。

鏡面サイズとターナー機構の有無がポイントで、

FI仕様車にキャブレター仕様車のバックミラーを装着すると

道路運送車両法およびその保安基準に不適合。

ざっくばらんに言えば、不正改造車となります。

同じXJR1300なのに?と思う人もいるでしょう。

ロングセラーモデルに乗っている人は要注意です。


また、道路運送車両法およびその保安基準は

車検の有無に関係なく、全ての公道走行車に適応される法律。

250cc以下にも適応されますし、

国土交通省の不正改造取締りの街頭検査では

整備命令書にて指摘、改善指示されるポイントです。


知らなかったという弁明は通じないので、

バックミラーの購入時または交換時は

自身の愛車が何年型(登録年月日ではない)なのかを確認してから

保安基準に適合するものを選ぶのが良いでしょう。

実はNGのパターン

これはタナックスのAZミラーです。XJR1300だと06年型までは装着OK、07年型以降はNGとなります。XJR1300にAZタイプのミラーを装着したい場合は、ターナー機構付きで鏡面積が保安基準をクリアしているAZ3をチョイスすると良いでしょう。

  • ミラーカスタムだけで全体の雰囲気が変わる!

・デザインで選ぶアップグレードミラー

YZF-R25に乗っていた時も

バックミラーを交換していました。

選んだのはタナックスのカウリングミラー6。

調整自由度の高いミラーヘッドおよび頑丈そうなステー部のデザインと

鏡面のレイセーブ仕様が決め手になりました。

最近はHIDやLEDバルブを装着している車輛が

2輪4輪ともに増えていて

明かりの多い都市部ではさほど気にならないけれど、

郊外へ行くと(光軸が合っていないのか?)不快感を覚えるほど気になります。

いざ装着してみると、

眩しい光だけをカットしてくれるレイセーブは

安全運転に大きく貢献するものだと実感できました。




・奇抜さを狙うのも良いけれど・・・

バックミラーは重要保安部品の一つでありながら

カスタムを楽しむアイテムとしても活用できる機能パーツです。


交換することで、

自分の愛車がこんなスタインリングだったらいいのになぁ~という

欲求を満たしてくれることもあるでしょう。


しかし、純正装着品とは全く異なるデザインのバックミラーを選ぶ際には、

機能や品位もさることながら、全体的なフォルムの収まり感まで考慮すると

ビシッと決まった愛車カスタムになると思います。


例えば、ZX-12Rの純正ミラーは

最高速域で効果を発揮するエアロミラーというもので、

スタイリングの一部として溶け込めるようなデザインとなっています。


これをZ2に装着すると、ミラーだけが別物のように浮き立ってしまい、

おそらくライダー自身も違和感ありだと思います。


逆に、アジャスト機構に優れているとはいえ、

Z2のミラーをZX-12Rに装着すれば

違和感の拭えないスタイリングの収まり感になると思います。

カスタムに傾注していくと、どうしても奇抜さを狙いたくなるものですが、

少し離れた場所から愛車を眺めて

違和感なく収まっているなというデザインのミラーを選ぶことが

結果的に無駄な出費を抑えることにつながると思います。


いずれにしても、交換作業自体はとても簡単ですので、

カスタム初めの一歩として

バックミラーの交換を実践してみてはいかがでしょうか。

参考リンク

タナックス

https://www.tanax.co.jp/

制作・協力

■ライター:KAZU中西

文筆業をメインにステージMCやラジオDJ(FMIS・カズ兄さんのモーターレボリューション)で活躍。

現在Z2(Z750Four=KZ750D)、VMAX(RP22J)、XJR1300(RP17J)を所有

プライベートではTOMCATSというモーターサイクルクラブに所属しツーリングやキャンプを満喫。

オートバイ以外の趣味はモーターボート。


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