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静岡のスズキ歴史館に行ってみた【番外編】

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  • 2018.12.22

スズキ歴史館の番外編です。47万の軽自動車「アルト」、世界一安いバイク「チョイノリ」、意外と知らないマリン事業について。

  • 番外編で軽自動車の販売価格に挑戦!

1979年発売の軽自動車アルト(初期型)の展示がありました。


販売価格はなんと47万円。その割り切ったコンセプトがおもしろい。



安さの理由は、4ナンバー商用車(バン)登録で税金面の節約、

割り切ったパッケージング、とにかく簡素な装備。

2ドア、後席背もたれはべニア板、鍵穴は運転手側のみ、

手押しポンプのウインドウオッシャーなど、


当時はその安さから大ヒットしたそうです。

現代では軽二輪(250cc)クラスの価格帯ですね。


キャッチコピーは「アルト47万円」で広まり、

モノ作りもさることながらマーケティング勝ちのクルマでした。


■くるまのトピック【KURUTOPI】 初代アルトのページ

■ちなみに現在の最安値はダイハツ・ミライース(766,286円)です。

  • 知恵と工夫は無限大!チョイノリの挑戦。

「アルト47万円」に続き、廉価バイクのチョイノリのご紹介です。


なんと、チョイノリの展示はフロア中央に展示されています。

極限までにコストダウンした技術力、知恵と工夫をアピールしています。


製造コストを抑えるため、各メーカーは海外に製造を切り替えていく中、

当時の鈴木修社長は、「ものづくりは世界に誇る日本の製造業の象徴」の思想で

チョイノリはあえて国内製造としました。しかも世界で一番安い二輪車を目指して。


部品点数は3割減、重量4割減、締め付け箇所は5割減とし、

車体価格は59,800円という破格の価格で販売されました。


パネルにある文章からスズキのプライドが感じられます。


 みんなが中国に行くというならば、意地でも日本でつくってやる!

 1㏄=1,000円の挑戦!

 全てを見直し、全く新しい「ノリモノ」を作る!

 Made in Japanの逆襲


こうして完成したチョイノリですが、

日本の二輪産業がとても誇らしく思えました。


■遠藤イヅルさんの珍車コラムにもチョイノリがありました。

  • マリン事業について

スズキは二輪・四輪の他にマリン事業も行っています。

地元、浜名湖という土地柄か、自動車産業からマリン事業に進出するのは

自然な流れだったのでしょうか。


新艇、中古艇からライセンス取得、レンタルまで扱い、

全国6か所のマリーナを運営しています。(スズキマリン http://suzukimarine.co.jp/


1Fには巨大な船外機が展示されています。

スズキ船外機:DF350A(フラグシップモデル)


2メートル以上はあるかと思える大迫力の船外機です。

隣のバイク(GSX250R)が小さく見えますね。


エンジンはV型6気筒DOHCで排気量は4390cc、

出力は350ps/6,000rpmとなっています。

いろいろなエンジンを開発しているんですね。



スズキというエンジンメーカーは、

高い技術力で歴史を積み上げてきた企業。

現在放送中のドラマ「下町ロケット」に似ているなあ、

と感じたのは私だけでしょうか。

制作・協力

バイクの窓口編集部

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