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そもそも原付バイクとは?該当の排気量や定義について

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  • 2020.02.04

日本国内でもっとも身近なバイクといえば原付バイクが挙げられます。中古バイクを販売しているショップでも多くの原付バイクが販売されていますが、そもそも「原付バイク」とは正式にどのようなバイクを指すものなのか、正確な定義が分かっていない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、原付きバイクとは何なのか、排気量や免許制度なども含めてあらためてご紹介します。

  • 「原付バイク」とは?

原付バイクとは正式には「原動機付自転車」とよばれます。その名の通り、もともとは原動機(エンジン)が搭載された自転車として開発された経緯があり、手軽に乗れるバイクとして現在も人気を集めています。排気量は50cc以下のものを原付バイクとよび、それ以上のバイクは普通自動二輪車、または大型自動二輪車と呼んで区別しています。


しかしここで、「125cc以下も原付バイクに含まれるのでは?」という疑問を抱く人も多いと思います。これは道路交通法と道路運送車両法によって区分が異なることに由来しています。先ほどご紹介したバイクの区分は道路交通法によって定められているルールなのですが、道路運送車両法では50cc以下を第一種原動機付自転車、125cc以下を第二種原動機付自転車と定めています。


道路交通法とは運転免許制度や公道走行に関するルールを定めた法律です。一方で道路運送車両法とはバイクや自動車の保安基準などを定めた法律のため、主に車検制度などに大きく関係します。50cc以下の第一種原動機付自転車も125cc以下の第二種原動機付自転車も車検は不要ですが、バイクを購入時にナンバーを交付してもらい地方税を納付しなければいけません。このようなルールも道路運送車両法によって定められていることから、原付バイクも道路運送車両法と密接な関係があるといえるのです。


厳密な定義としては上記の通りなのですが、一般的に「原付バイク」と呼ぶ際には50cc以下のバイクのことを指す場合が多く、125cc以下のバイクのことを「原付二種」と呼んで区別しています。

  • 原付バイクの免許

原付バイクが圧倒的な人気を誇るのは、車体が軽量で扱いやすく燃費が良いという理由だけではなく、免許が取得しやすいことも一つの要因として挙げられます。50cc以下の原動機付自転車免許は学科試験のみで取得ができます。また、普通自動車免許をもっていれば新たに原付免許を取得する必要もありません。原付免許は自動車や二輪免許のように教習所に何日も通う必要もなく、取得費用も1万円以下のため、忙しい学生にとっても安心です。


ちなみに第二種原動機付自転車である125cc以下のバイクに乗るためには「小型限定普通二輪免許」とよばれる免許を取得しなければなりません。マニュアル車対応の免許は最短3日、オートマチック車限定免許は最短2日で取得できますが、原付免許と決定的に異なるのは自動車免許には付帯されないため新たに免許を取らなければならないことです。

  • 原付バイクの交通法規

50cc以下の原付バイクに乗る場合、自動車や他のバイクとは異なる交通ルールが適用されるため注意しなければなりません。原付バイク特有の交通ルールとして挙げられるのは主に制限速度と二段階右折、そして2人乗りに関する内容です。


まず制限速度については、自動車やバイクは一般道で60km/hであるのに対し、原付バイクの場合は30km/h以下で走行しなければなりません。また、原付バイクを含む125cc以下のバイクは高速道路を走行することはできず、一般道のみに制限されています。


二段階右折については、交差点を右折する際に直進を2回繰り返して進まなければなりません。自動車のように対向車に注意しながら交差点を曲がることはできず、自転車と同様に右折する必要があります。


また、意外と忘れがちなのが2人乗りに関するルールです。バイクはどれも2人乗りができると考えられがちですが、原付バイクはどれも定員が1名となっており、2人乗りはできません。バイクのシートも1名用になっているため、無理に乗車しようとすると安全面でもリスクが伴うため絶対にやめましょう。

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バイクの窓口事務局

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