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原付バイクの自賠責保険と任意保険の違い

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  • 2020.02.24

バイクや自動車を運転するうえで欠かせないのが保険です。万が一人身事故や物損事故などを起こした場合の賠償責任を補填してくれる制度として心強い味方になってくれる存在ですが、保険のなかにも自賠責保険と任意保険があります。両者は補償範囲も異なり、初めてバイクや自動車を運転する人にとってはその仕組みも分かりづらいものです。


そこで今回は、原付バイク向けの自賠責保険と任意保険の違いについて詳しく紹介していきます。

  • 自賠責保険と任意保険の加入義務

自賠責保険は自動車やバイクを運転する人であれば必ず加入しておかなければならないものです。これは自動車損害賠償保障法という法律によって定められており、もし自賠責保険へ未加入の状態で公道を走行した場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金、加えて6ヶ月以内の免許停止処分の対象となります。


中古バイクをショップから購入する場合は、一連の手続きのなかで自賠責保険への加入手続きを代行してくれるところがほとんどです。しかし、原付バイクは車検が不要なため、いつの間にか自賠責保険の契約期間が切れていたということも考えられます。契約期間が満了になる際には自治体から通知が届くため、引き続き継続してバイクに乗る場合は必ず更新手続きを忘れないようにしましょう。


自賠責保険に加入しないまま事故を起こし相手にケガなどを負わせた場合、加害者によっては損害賠償金を支払う能力がないケースも考えられます。その場合、被害者には一切の補償もなく、莫大な治療費や入院費を自費で負担しなくてはなりません。自賠責保険はこのようなケースを想定し、加害者の経済的負担はもちろんですが、万が一事故に遭った場合の被害者を守るために制定されたものです。


一方で任意保険はその名の通り任意加入となっているため、加入義務ありません。しかし、自賠責保険は最低限の補償をカバーしており、実際に事故が起こると自賠責保険だけではカバーしきれない内容も出てきます。万が一の事故に備え、そのような部分をカバーするためにもほとんどのユーザーが任意保険に加入しています。

  • 自賠責保険は相手に対する補償

自賠責保険は事故が起こった場合の被害者救済に充てられる目的があるため、対人賠償がメインとなります。


  • ・傷害補償 相手がケガをした場合の治療費や入院費に充てられる補償(限度額120万円)

  • ・後遺障害補償 相手がケガによって後遺障害が残った場合に対する補償(限度額4,000万円)

  • ・死亡補償 事故によって相手が死亡した場合、慰謝料や葬儀費用などに充てられる補償(限度額3,000万円)
  • 任意保険の補償範囲は幅広い

任意保険は自賠責保険ではカバーしきれない部分まで補償してくれます。そのため保険会社によっても補償内容はさまざまですが、一例としては以下のような補償が挙げられます。


  • ・対人賠償保険 自賠責保険の限度額をオーバーした場合に支払われる補償
  • ・対物賠償保険 相手の車両、信号機、電柱、その他建物などの物損に対して支払われる補償
  • ・搭乗者傷害保険 自分自身がケガや死亡した場合に支払われる補償
  • ・車両保険 自分自身の車両に損傷が生じた場合に支払われる補償


上記以外にも任意保険の補償内容はさまざまで、用途やニーズに応じて適切な契約を結ぶ必要があります。また、基本的な補償以外にも保険会社によっては独自の特約や付加サービスも提供しています。弁護士費用の補償特約や代車費用、運転者限定特約などさまざまです。


ちなみに、すでに自動車を所有していて中古バイクを購入する場合には、自動車向けの任意保険で「ファミリーバイク特約」が提供されているケースがあります。これは125cc以下のバイクが対象となり、新たにバイク専用の任意保険契約を結ぶ必要もないため、保険費用の節約にも有効です。


ファミリーバイク特約の補償内容や提供条件などは自動車保険会社によっても異なるため、加入を検討する場合はあらかじめ保険会社の担当へ相談するか提供条件を詳しく確認しておきましょう。

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