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外出自粛中のバイク保管方法

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  • 2020.06.03

外出自粛生活によってツーリングに出かけられない日々が続いている人も多いと思いますが、そんなときこそ気をつけたいのがバイクの適切な保管方法です。新型コロナウイルスの蔓延を防ぐためにもしばらくの間はツーリングを控えようと考えている人のために、今回の記事では適切なバイクの保管方法について解説します。


安心してツーリングが楽しめる日々に戻るまで、バイクを劣化させず良い状態を維持したまま保管する方法をぜひ覚えておきましょう。



■屋内保管が理想的

バイクの保管方法としてもっとも理想的なのは、風雨に晒されない屋内で保管しておくことです。たとえ数週間であったとしても、屋外にバイクを置いておくとサビやホコリが付着してしまい、あっという間にバイクの外装は劣化してしまいます。そのため、屋根付きのガレージがあれば自動車と一緒に保管しておくのがもっとも理想的な保管方法といえるでしょう。


もしそのような環境にない場合は、最低でもバイク用のカバーを掛けておき、雨風が直接あたらないような工夫が求められます。また、バイクの保管時に注意しておきたいのがホイールのサビです。カバーをかけたときにホイールの一部が露出していたりすると、そこに雨があたってサビの原因になることもあります。そのため、バイクカバーをかけて保管しておく際には、バイクの一部が露出しないように全面を覆うことが重要です。



■保管前には洗車が鉄則

悪路を走行した後や雨で濡れた路面を走行した後にバイクを保管しておく際には、泥や土の汚れが付着しています。そのまま長期間バイクを保管してしまうと、汚れが付着した部分から外装が劣化していく原因にもなりかねません。そのため、長期間バイクを保管する前には、必ずバイクを丁寧に洗車することが鉄則といえます。外装はもちろんですが、フェンダーやエキゾースト、エンジンの下回りなども入念に泥汚れを落としましょう。


また、ボルトやワッシャー類などでサビが目立つ場所があれば、サビ取り剤を使って丁寧にサビを除去しておくことも大切です。



■ガソリンは満タンにしておく

バイクの長期保管でもっとも注意しておきたいのが、ガソリンタンク内のサビです。数週間程度であれば良いですが、数ヶ月、半年といった単位で保管する場合はタンク内にサビが付着する可能性があります。タンク内にサビが出来てしまうと、やがてサビが剥がれ落ちキャブレターやインジェクションなどに詰まってしまいエンジンの不調を引き起こしてしまうこともあります。


これを防ぐために有効とされているのが、ガソリンタンクを満タンにした状態で保管しておくこと。タンク内が満タンということは内部で空気に触れる面積もほとんどなく、その分サビも付着しづらくなります。



■燃料コックをOFFにしておく

燃料コックがあるバイクの場合、長期間バイクに乗らないときにはOFFにしておくのが鉄則です。仮にONの状態のままバイクを長期間保管してしまうと、インジェクションやキャブレター内に残っているガソリンが劣化し、異物が詰まってしまう原因にもなります。


同時に、キャブレターの車種であればOFFの状態のまましばらくアイドリングを続け、キャブレター内に残っている燃料を使い切るようにしましょう。キャブレター内の燃料がなくなるとエンジンも止まります。


ちなみにキャブレターから強制的に燃料を抜き取るという方法もありますが、当然のことながらガソリンは揮発性が高く静電気などによる引火のリスクもあるため、あまりおすすめできません。中古バイクを扱っているショップやディーラーなどであれば対応してくれるところもあるため、一度相談してみましょう。



■バッテリーの端子は外す

バイクに限ったことではありませんが、長期間走行しないまま保管しておくとバッテリーの放電が進みセルが回らなくなってしまうことがあります。数週間、数ヶ月の長期間保管しておく際には、必ず「マイナス端子」を外しておきましょう。万が一プラス端子をバッテリーから外してしまうと、ショートやスパークが起こる危険性があります。最悪の場合ガソリンなどに火花が引火して火災を引き起こすことも考えられるため注意が必要です。



■バイク保管は適切な方法で

長引く外出自粛生活のなかで、安心してツーリングができる日を楽しみにしている人も多いことでしょう。バイクを長期間保管しておく場合、上記のポイントが守られていないと不調を起こす原因にもなりかねません。外出自粛が解除される日を願いつつ、今回紹介した内容はぜひ最低限実施しておくようにしましょう。

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バイクの窓口事務局

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