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ツーリング中に熱中症になってしまった時の対応

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  • 2020.08.05

真夏のツーリングで注意したいのが熱中症対策です。自分自身では大したことがないと感じていても、確実に症状が悪化し気付いたときには重篤な症状に陥ることもあるため非常に危険です。しかし、熱中症になった経験のない人にとっては、具体的にどのような症状が該当するのか、万が一熱中症にかかってしまった際にはどのような対処が必要なのかが分からないという人も多いはず。


そこで今回は、ツーリング時に熱中症になってしまった場合の正しい対処法も含めて詳しく紹介します。

  • 軽度の熱中症の症状と対処法

熱中症にもさまざまな症状があり、軽度のものから重度のものまでさまざまです。


まず、軽度の熱中症にかかった際に現れる症状としては、立ちくらみや顔の火照り、一時的に意識が遠のく、軽度の頭痛などが挙げられます。人によって現れる症状も異なり、熱中症以外の症状と誤認する人も多いため注意が必要です。


重要なのは、少しでも異常や違和感を感じたら無理をせずバイクを停車し、涼しいところに移動して休憩をとることです。バイクの運転中は道路状況や周囲の車、バイクなどに意識が向けられているため異常を感じにくいこともあります。しかし、バイクから降りて休憩をとってみると自覚症状としてさまざまな異常が感じられることもあります。


軽度の熱中症が疑われる場合は、まずは水分補給を行い、休憩をとって安静にすることが重要です。

  • 中度の熱中症の症状と対処法

軽度の熱中症から症状が進行していくと、吐き気や倦怠感、手足のけいれんなどを引き起こすこともあります。また、異常な発汗症状が見られることも大きな特徴。汗を拭いても一向に止まることなく滝のように吹き出してくる、または反対に汗が出てこない症状が現れることもあります。


バイクを運転するうえでも正しいハンドリングや操作ができなくなる可能性があるため、一刻も早い対処が必要となります。まずは軽度の症状が見られた場合の対処と同様に、涼しいところに移動して水分補給と休憩をとり、症状が改善されるか様子を見ます。しばらく経っても症状が改善しなかったり、さらに悪化しているようであればその時点でツーリングを中止し医療機関に直行しましょう。もし自力での移動が難しかったり、付近に医療機関が見当たらない場合は救急車を呼ぶことも検討してください。


現地で対処できる方法としては、首元や脇の下、大腿骨の付け根などに濡れタオルを置き、体温を下げます。もしタオルがない場合は、自動販売機などで冷たい飲み物を購入し、それを活用してみるのもおすすめです。

  • 重度の熱中症の症状と対処法

熱中症が悪化していくと、失神や意識障害、運動障害などを引き起こすケースもあります。ここまで症状が進行してしまうとバイクの運転そのものが難しく、一刻も早く医療機関で治療を受けなければ命の危険も伴います。また、重度の熱中症になると自分自身で水分補給ができなくなることも多いです。


あまりにも長時間にわたってバイクを運転していると、熱中症が急速に悪化して重度の症状に達し、事故につながるおそれもあります。


重度の熱中症の症状が見られる場合には、真っ先に救急車を呼び、救急車が現地に到着するまでは濡れタオルや冷たい飲み物をつかって体温を下げるようにしましょう。もし症状が少しでも改善され意識が戻ったり自力での水分補給ができるようになった場合でも、その場でツーリングは中止し医療機関での治療を優先してください。


熱中症にかかわらず、ツーリングの際にはさまざまなトラブルや事故などで医療機関にかかることも考えられるため、運転免許証と一緒に必ず保険証も身につけておくことが重要です。

制作・協力

バイクの窓口事務局

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