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ツーリング中のゲリラ豪雨対策

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  • 2020.07.18

夏から秋にかけて日本列島には台風が近付き、大雨や強風による被害をもたらします。さらにここ数年で増えているのが、ゲリラ豪雨とよばれる局地的な大雨による被害です。天気予報では晴れや曇りと言っていたのに、傘を差していても濡れてしまうほどの大雨に見舞われることもあります。


今回は、ツーリング中にゲリラ豪雨に見舞われた際に役立つ対策について詳しく紹介します。

  • ゲリラ豪雨の特徴と危険性

そもそもゲリラ豪雨とは正式に「局地的大雨」と表現され、その名の通り半径数kmから数十kmといった限られた範囲にのみ大雨をもたらす気象現象です。主に梅雨の時期から台風が活発化する秋の時期にかけて発生し、1時間に数十mmから100mm程度の記録的な大雨の被害をもたらすこともあります。


局地的かつ短時間での大雨ということであれば、ツーリングの最中にゲリラ豪雨に見舞われても雨が止むまで一時的に休憩をすれば解決しますが、問題なのは河川の急激な増水や土砂崩れ、落雷などの被害をもたらす危険性もあることです。


特に山間部や川沿いのツーリングを楽しむ人も多いと思いますが、短時間に大雨が降ってしまうと河川が氾濫し、ツーリングコースに川の水が流れ込んでくるケースも想定されます。また、走行中に落石や土砂が崖から崩れ落ちてきて、走行中のバイクが巻き込まれてしまう危険性も考えられます。もちろん、雨によって路面が滑りやすくなり、バイクの走行中にスリップをして転倒するなどの危険性も高いです。


ゲリラ豪雨のもっとも恐ろしいところは、天気予報などで事前に情報をキャッチしておくことが難しい点にあります。急速に積乱雲が発達し、大気の状態が不安定になることでゲリラ豪雨は発生するため、前日や当日朝の時点では予測が極めて難しいのです。

  • ツーリングで覚えておきたいゲリラ豪雨対策

ゲリラ豪雨は事前の予測が難しいことは分かりましたが、ツーリングに出かける際にはどのような準備や対策が求められるのでしょうか。


まず大前提となるのは、急な雨にも対応できるように着替えやレインコートなどの雨具を準備しておくことです。また、雨のなかでも十分な視界を確保できるよう、安全対策としてヘルメット用の撥水剤も用意しておくと安心でしょう。撥水剤はレインコートやライダースジャケット、ブーツなどにも塗布できるタイプのものがあり、これを活用すれば雨の被害を最小限に留めることも可能です。


そしてゲリラ豪雨への対策としてもっとも重要なポイントが、ゲリラ豪雨を予測する専用のアプリを活用することです。あらゆる気象情報を提供している株式会社ウェザーニューズは、2019年8月から「ゲリラ豪雨アラーム」という専用アプリを提供しています。これは全国各地のポイントを250m四方のブロックに区切り、AIによって3時間先までの雨雲の動きを予測。ゲリラ豪雨の危険性が高まった場合、現地のユーザーに対してアラームをプッシュ通知で提供するというものです。


ゲリラ豪雨の危険アラームは平均59分前の段階で知らせてくれるため、コースの変更や現地からの退避まで十分な時間を確保できるようになります。「ゲリラ豪雨アラーム」のスマホアプリは無料でダウンロード、利用できるため、ぜひツーリング前にスマートフォンにインストールしておきましょう。

  • 最新のテクノロジーもうまく活用しゲリラ豪雨対策を

ゲリラ豪雨は従来の気象予測では難しいものでしたが、AIなど最新のテクノロジーによって予測精度が向上してきています。万が一多少の雨が降っても良いように万全の装備をすることは大前提ですが、スマホアプリなどもうまく活用することで安全で快適なツーリングが実現できるはずです。今回紹介した「ゲリラ豪雨アラーム」のほかにも、さまざまな気象情報を提供するアプリがあるため、それらもぜひ参考にしてみてください。

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