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中古バイクがすぐ壊れたどうする?対処方法と確認ポイント

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  • 2021.01.08

バイクで安全なツーリングをするためには、日頃のこまめなメンテナンスが欠かせません。しかし、バイクに詳しくない方にとってメンテナンスは難易度が高いばかりか、ツーリング先で思わぬトラブルが発生することも十分考えられます。突然のトラブルに混乱してしまい、誤った対処をしてしまうとさらに症状を悪化させるケースもあります。


そこで今回は、中古バイクを購入した後、故障などのトラブルが発生した際の対処方法と確認すべきポイントを症状別に紹介します。

  • エンジンがかからない(セルが動作しない場合)

一口に「エンジンがかからない」という症状でも、さまざまなケースが想定されます。まず確認すべきポイントとしては、セルが回るかどうか。キーを差してエンジンを始動させようとしたとき、セルが一切反応しない場合は以下のポイントが考えられます。


  • ・キルスイッチがONになっている・または故障している
  • ・サイドスタンドの上げ忘れ
  • ・バッテリーが上がっている

単にキルスイッチがONになっていることが原因であればスイッチの切り替えだけで問題は解決します。しかし、キルスイッチの故障が疑われる場合は、パーツの交換またはオーバーホールが必要になります。また、バッテリーが上がっている場合には応急処置としてジャンプスターターやブースターケーブルを使ってエンジンを始動する方法もあります。セルのほかにキックスタートに対応しているバイクであれば、セルがなくてもその場で始動できます。


バッテリー関連の問題は、特に長期間バイクを放置した際に発生しやすいため覚えておきましょう。

  • エンジンがかからない・かかりにくい(セルが動作する場合)

キーを回したときにセルが動作している場合は、スパークプラグや点火装置の異常が考えられます。特に長期間スパークプラグの交換やメンテナンスをしていないと、電極が摩耗してエンジンの始動性が悪くなります。交換用のスパークプラグを常備している場合は車載工具などで交換も容易にできますが、交換用のプラグがない場合は最寄りのバイク用品店やショップに在庫があるかを確認してみましょう。


点火装置に異常が発生した場合は、スパークプラグのようにその場で簡単に交換や修理は難しいため、レッカー車などを手配する必要があります。

  • エンジンのオーバーヒート

エンジンの温度が急激に上昇し、パワーが低下したり走行不能になったりすることをオーバーヒートと呼びます。バイクには大きく分けて空冷エンジンと水冷エンジンがありますが、たとえば長時間渋滞にはまってしまい、走行中の風が当たらない状態になると空冷エンジンのバイクはオーバーヒートを起こしやすくなります。また、水冷エンジンがオーバーヒートを起こす要因としては、ウォーターポンプの故障やクーラント(冷却水)の減少が考えられます。


空冷エンジンがオーバーヒートした場合は、エンジンを切って涼しい場所にバイクを移動させ、エンジンを十分冷やしてから再始動します。


また、水冷エンジンがオーバーヒートした場合は、ウォーターポンプの交換やクーラントの補充をする必要があります。オーバーヒートの原因を突き止めるには整備の知識が求められるため、まずは最寄りの整備工場やショップなどで診てもらうようにしましょう。

■中古バイクが壊れたときの対処方法の鉄則


中古バイクを購入するとき、ショップによっては走行距離や一定期間内の保証がつく場合があります。消耗品の交換などは対象外となるケースがほとんどですが、エンジンやミッション、足回りのトラブルなどは保証の範囲内で対応してくれることもあります。そのため、まずは購入した店舗に相談してみて、保証の範囲内で対応できるかを判断してもらうのが重要です。


また、中古バイクを購入したばかりの頃に思わぬトラブルが発生してしまうと、対処方法が分からず混乱する方も少なくありません。たとえばエンジンがかからない場合は、まずはサイドスタンドやキルスイッチの状態を確認するなど、落ち着いて考えられる要因を一つずつチェックしていきましょう。

制作・協力

バイクの窓口編集部

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