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【第45回】東京モーターショー2017 近未来を担うバイクたち!

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  • 2017.11.12

2輪ライターMATUさんのバイク関連レポート。今回は先日開催された東京モーターショーの取材です。バイク歴の長いライターのMATUさんならでは展示車輌の着眼点と共にどうぞ!

2輪ライターのMATUです。

先日、開催されていた東京モーターショーに行ってきましたので、レポートしたいと思います。


今回、モーターショーに行く前に個人的な時間の都合で、

展示や発売予定のバイクを確認出来ないまま直接、会場に行きました。


メディアなどで、HONDAのモンキー125と新型カブが展示される情報だけは得ていました。

新型カブに関しては、カブ生産1億台突破と本田技研熊本製作所での製作再開など

本田技研の八郷隆弘社長が直々にメディアに出ていたので知ったくらいです。

  • 東京モーターショーのコンセプトとは!エコ?

会場に付いて、2輪4輪の車両全体を見ての率直な感想は、

エコや環境規制と言った言葉が如実にバイクの世界にも迫ってきているように感じました。


筆者の中で、特にその言葉を裏付けた車両がホンダPCXハイブリッド(以下、「HV」という)と

PCX ELECTRIC以下、電動バイクを「EV」という)、モンキー125です。


以上の3台で、エコや環境規制と言ったキーワードを感じた理由は、HVは2輪車では初となる車両、

PCX以外のEV車両はすでに販売されてますが元々、

低燃費が売りのPCXにEV設定を設けさらにフレームまで新設計していることが挙げられます。


モンキー125に関しては、車体をじっくり観察していてマフラーの触媒の膨らみを見付けたからです。

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この、マフラーの触媒の膨らみは新型のカブ数種類でも確認できたので、

構造は解りませんが環境規制に対応させるために、新設計されたのだと思われます。

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話は少し変わりますが、環境規制で基準が厳しくなり、

10年程前に燃料噴射装置がキャブレターからインジェクションに変化しました。


その時も環境規制に対応できず多くの車種が姿を消していきました。

今年の新たな規制でも、多数の車種が姿を消しモンキーを始めとした原付などの小排気量

の車種が特に規制を顕著に受けた印象です。


そして、今回のPCXなどの低燃費車種で新たなHVやEV設定・・・

多くの車両メーカーがエコや環境規制に沿った車両を開発していますが、

果たして本当にそれがいいか筆者は疑問に感じました。



EVなどの電動バイクは、電気を使用しますが結局、

発電前に化石燃料を使い発電するので

環境規制強化が本当に良い事なのかと思ってしまいます。


環境規制強化→既存の車両が規制に対応出来なく廃盤

→メーカーが新たに開発するためにコスト増→よって市販車の価格増。

この様なサイクルになっているように思います。


消費者がガソリンなどの化石燃料を使用しなくても、

発電に化石燃料を使用する・・・。


環境規制やエコなど詳しくないですが、

このような形で様々な楽しいバイクが無くなっていってしまっているように思います。


一人のライダーとして、環境規制からくる車両の行く末を感慨深く思ってしまいましたが、

バイクメーカーさんには是非ともEVなどだけではなく、

往年の名車の存続で頑張ってもらいたいと思います。

環境規制でバイクが廃盤になってしまうと寂しいですからね。

  • その他、各メーカーの注目車両をpic up!

(ホンダブース)

モンキー125

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外観は、従来のモンキー50より2回り大きくした様な外観です。

12インチタイヤに前後ディスクブレーキ、倒立フロントフォークなど足回りも申し分なさそうです。

エンジンは、予測ではありますがグロムがベースなのではないでしょうか。

グロム、モンキー125、カワサキZ125でツーリングをしたら楽しそうですね♪


各種新型カブ

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先日、カブ1億台突破などメディアでも大々的に取り上げられ、何かと話題のカブですが

改めて見てみるとデザインもオシャレですね。

20年程前にリトルカブが発売され女性や若年層をターゲットに発売されましたが

何十年経っても斬新なスタイルです。


基本設計(スタイル)を変えず様々な世代に受け入れられ、

ビジネスユースからタウンユースまで幅広く活躍するカブ・・・

このまま設計を変えず後世まで残ってほしいと思います。


CBR250RR

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こちらも、今年発売になり話題となった機種です。

現行発売モデル中でクラス最高出力を出す

パワーにエンジン特性を3種類に変更できるモード、

倒立フロントフォークなどミドルクラスでは豪華な装備です。


今回は、ホワイトカラーの展示車両でしたがカッコいいですね。

現行販売カラーもいいですが、ホワイトカラーにシングルシート、

社外マフラーがより一層のスポーティー感を演出してます。


PCXハイブリッド PCX ELECTRIC

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こちらでは、外観についてですがデザインは旧型(JF28)と

現行(JF56)を掛け合わせた様なデザインです。

筆者はJF56型に乗ってましたが、こちらの新型デザインも好みです。


(ヤマハブース)

YZF-R6

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R6も随分と進化をしてデザインも変わりました。各社スーパースポーツの性能の

向上も物凄いと思います。エンジン性能も凄いですが、車体のコンパクト化には脱帽です。

以前、R6に乗っていましたが、今回新型のR6を見ただけで全て違うのが分かりました。

新型を是非試乗してみたいです。


3輪バイク トリシティとNIKEN

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ここ近年、ヤマハは3輪バイクに注力しているように思いますが、

とうとうスクーター以外にも本格的な3輪スポーツバイクを出してきました。


筆者は、トリシティに乗車経験はありませんがオーナーさんのお話では、

乗り慣れてくると安定していて快適だそうです。


今回、NIKENは850CC 3気筒エンジン。スポーツバイクで3輪ですが、

どのようなハンドリングか気になります。


コーナーでの旋回性や安定性、操作性など未知の領域。

3輪は、トリシティで経験できますがスポーツ走行ではどのようになるか注目です。


XMAX

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今年の夏に、ヤマハから250CCクラスのスクーターが消滅し、

150CCの軽軽クラスで勝負をしていくかと思いましたが、

新型ブルーコアエンジンを搭載してXMAXが出てきました。

マジェスティより価格や重量が低下し、馬力アップなどライダーには嬉しいことですね。

新型のエンジン搭載や車体設計でどのような走行性能を見せてくれるか楽しみです。


(スズキブース)

GSX-R125

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久しぶりに原付2種クラスに、本格的なフルカウルスポーツモデルの登場です。

ヨーロッパで発表され注目を集めていたモデルなだけに、筆者も気になっておりました。


詳しいスペックは分かりませんが、フルサイズの本格的なスポーツモデルです。

前後17インチタイヤサイズなのでバイアスのハイグリップタイヤ

(ダンロップTT900GP等)を履くと面白そうです。

動力性能は予想になりますが、ヨーロッパ規制値上限の15馬力程度は出るのでは

ないでしょうか。

ビギナーにもベテランライダーにも楽しめそうな注目の1台です。


GSX-R1000

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お馴染みGSX-R1000です。

202馬力を発生させるエンジンを搭載していると思えない程のコンパクトな車体で

非常に驚きました。

昔の600CCの車体よりコンパクトなのではないでしょうか。

技術の進歩とは凄い物です。走行性能や操作性、安定性など昔とは比べ物にならないでしょう。


Swish125

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スズキの新型スクーター スウィッシュ125です。

大きさ的にヤマハ シグナスXより少し小さめの印象です。

フルデジタルメーター、LEDライト、USBソケットなど最新の機能設備なども搭載してます。

SEPエンジンを搭載し空冷での登場。排ガス規制もあり水冷かと思いましたが

空冷でした。他社との比較は分かりませんが、アドレスV125からどのように

変化をしているか楽しみです。


バーグマン フューエルセル

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こちらは、現在発売されているバーグマン200の燃料電池搭載モデル。

すでに、ナンバーを取得し十数台ほど公道を走っているそうです。


ホンダPCX EVと同様にガソリンを使わずに走行できます。

EVとの違いは燃料に圧縮水素を使用していることです。


この様なバイクの登場は、環境規制やエコと言った言葉が具現化している表れでしょうか。


SV650X

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SV650をベースに、ビキニカウルを装着しセパハンを採用したカフェレーサー風モデル。

Vツインエンジンにセパハンを採用しているのでスポーツライディング走行が楽しめそうです。


(カワサキブース)

ニンジャ250

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完全フルモデルチェンジを果たしたニンジャ250です。

今回は、先代モデルとの共通パーツが皆無という程に徹底的に改良されたモデル。


何と言っても、CBR250RRの馬力を超えた39馬力を出す完全新設計エンジン・・・

8馬力アップに成功。これは驚きです。


それ以外に、カウリングも刷新され全体で7キロもの軽量化に成功。

これは、今後、CBR250RRとどのような勝負をしていくか目が離せません!


ニンジャ400

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こちらも、刷新された新設計モデル。

エンジンの馬力は45馬力と1馬力しかアップしていませんが、

今回新設計の250のフレームに400CCのエンジンを搭載して、

先代より43キロもの軽量化に成功。

これは、走行性能にも多大な影響を及ぼしそうです。


Z900RS

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こちらも注目を集めておりましたモデル。

カワサキの往年の名車Z1を現代版にしたモデル。

Z1をイメージさせるカラーリングやテールカウル、

アナログメーターなどはベテランライダーには懐かしい感じではないでしょうか。


しかし、その懐かしさを演出するなかにもやはり最新のバイク。

LEDランプの採用やETCの標準装備、

アナログメーターの間にディスプレイ画面があったりと装備も充実。


すでにカスタム車両も展示されてましたが、

こちらも今後の動向が注目の一台です。

  • 各、車両パーツメーカーブース

(OHLINS)

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みなさんご存知、高級サスペンションメーカーのオ―リンズ。

筆者も一度は入れてみたいサスペンション。

ブースには高級で高そうなサスペンションがたくさん展示。

ヨシムラ スズキの車両も展示してありましたが、

いったい費用がいくらするのかも想像つかない程にチューニングされた車両でした。


(NISSIN)

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こちらも、お馴染みブレーキメーカ-ニッシン工業。

こちらでは、電動ロードレーサーバイク無限 神雷が展示してありました。

マン島TTレースに参戦し活躍する車両を、この場で見れるとは思いませんでした。

実物は、思っていたよりコンパクト。

その他、電動オフロードタイプも展示してありました。


(EXEDY)

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エクセディ。こちらは、車両のクラッチやトランスミッションを製造する会社。

普段、クラッチやミッションはバイクの車体を構成するパーツの一部ですが、

改めて一つ一つ独立した部品で見ると本当に様々な部品でバイクが出来ているのだと感心します。


特に湿式多板クラッチを見ていると、苦い思い出がよみがえりました。

昔、ZXE400Rというスポーツプロダクションモデルに乗っていて、クラッチ滑りがおきてしまいました。

アクセルを開けてもクラッチが滑ってしまいエンジン回転数だけが上昇して、スピードが出なくなってしまう症状です。

FCRキャブと相まって200キロ離れた場所から帰宅するのが本当に大変でした。


修理費用も高額。

クロスミッションにクラッチを固めに設定したのが原因だったらしいです。


MOTO GP参戦車両も展示してありレース部品も供給してるのですね。


「いつもグルメレポート♪」

最後は、ライダーたるものグルメレポートです。

時間の都合で、すでに終了しているお店もありましたがB級グルメ的なお店も多数出展していました。

イーストショップで東京豚丼2種盛りをチョイス。

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ライスの上に塩麹ダレと味噌ダレで味付けされた豚肉がのってます。

味噌ダレの方は甘めで塩麹ダレの方は、お肉にしお味が滲み込みご飯が進む味付けでした。美味しかったです。


(最後にモーターショーを見学しての感想です。)

時代や環境に合わせ、様々な車両が発表されますが、ぜひ価格が上昇せず楽しいバイクが

末永く発売されることを望みます。

是非日本が誇る4大バイクメーカーさんに協力し合って頑張ってほしいと思います。

制作・協力

MATU

バイクの窓口事務局

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