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【お役立ち】ユーザー車検にチャレンジ!
- その他の記事
- 2016.10.31
小型二輪(251㏄以上)のバイクは2年に一度、車検を受けなければなりません。 以前から気になっていたユーザー車検にトライしてみました。

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まずは事前準備、本当に自分でできるの?
ユーザー車検について、いろいろとネットで調べました。
簡単だったという方もいれば、苦労した、再検査だったなど、いろいろでした。
いろいろなエピソードが聞こえてきます。
しかし、今回勉強の意味もあり、ダメ元でチャレンジしました。
ざっくり分けると車検は3つのステージです。
予約 ⇒ 書類準備&作成 ⇒ 車体検査
1.必要書類:継続車検を取得する上で必要な書類は以下の通りです。
<自分で準備するもの>
①自動車車検証
②自賠責保険証(次の車検満了日までのものが必要)
③納税証明(車検用証明書:毎年5月に支払った自動車税の半券の部分)
④整備記録簿(事前に整備した帳票あった方がベターです、事後整備でもOKです)
<陸運局で購入するもの>
①OCR専用3号シート
②自動車重量税納付書(検査自動車)
③自動車検査票1
<当日持っていくもの>
①現金(必要な費用は下記)
②印鑑(三文判でOK)
③クリアケース(あった方がベター)
2.予約:陸運支局に車検の予約を行います。
電話でも予約は取れるようですが、アカウントを取ってネットで取る方がカンタンです。
予約が完了すると予約番号が発行されます。当日窓口で必要。(私は画面コピーを持参)
https://www.yoyaku.naltec.go.jp/pc/reservationTop....
※調べると、当日予約なしで車検を受けることは難しいようです。
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【車検当日】 事前テスター屋~書類作成

C棟(書類販売・代書・ナンバー交付)
1.光軸調整
今回行った陸運局は東京陸運局(品川)です。
ネットでは第2ラウンドの時間帯(10:15受付開始)を予約していましたが、
ユーザー車検の体験記を見ると、みなさん光軸検査が難関とのことなので、
早めに行って、あらかじめ陸運局前の車検テスター屋(早川自動車整備工場)に入れて
光軸調整を行いました。(どこの陸運局にも近隣にテスター屋はあるようです。)
割と光軸には自信があったのですが、専用の機械で測定するとずいぶん下向きだったようで、
慣れた手つきで調整してもらいました。(費用:2,160円)
2.自賠責保険加入
また、2年分の自賠責保険も用意していなかったので、
ついでにここの整備工場でで加入しました。(13,640円)
そして陸運局に移動して、まずは書類作成です。
3.書類作成
ユーザー車検の窓口(A棟の⑦)に行くと、
担当者:書類は準備できていますか?とのこと。
私:あっこれからです。
ていねいな対応で、判りやすい順番メモを渡されました。
C棟14番窓口:継続検査申請書購入(20円)
↓
C棟13番窓口:印紙購入(合計5,500円)
(内訳:検査登録印紙400円、自動車審査証紙1300円、重量税印紙3800円)
↓
A棟⑥番前で上記3枚の書類記入
↓
A棟⑦番で予約確認、受付
そして、印紙を購入して書類に貼ってもらい、見本の通り書類を記入して、
⑦番に提出すると、
「それでは、検査コースの②番に行って下さい」、とのこと。
予約時間前でしたが、検査棟に行ってみました。
■A棟から見た検査棟(入口は向こう側から)
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【車検当日】いよいよ車体検査へ

検査棟入口、二輪車は②レーンです。
二輪車は②レーンですが、行ったとたん休憩時間に入ってしまい、15分ほど待機。
ということで、第2ラウンド(10:30)の1番になってしまいました。
(前の人の風景を参考にする予定だったのに・・)
※棟内の写真撮影は禁止のため、ここまでです。
開始時刻になり、いよいよです。
私:「初めてのユーザー車検です。よろしくお願いします。」と言うと、
検査官の方がていねいに指示してくれました。
(いろいろなサイトに書いてあり、そう言うと横に付いてもらえる)
■灯火類チェックから
検査官:それじゃエンジン掛けて、右ウインカー、左ウインカー、ホーン鳴らして、
(後ろにまわり)右ウインカー、左ウインカー、前ブレーキ、後ブレーキ、
ここまで順調です。
■外観:寸法チェック・排気音チェック
検査官:「何か改造している箇所はありますか?」
私:「ノーマルです」(本当はロングスクリーンの高さがオーバーして気になっていた)
※後で気づいたのだが、ノーマル車の申告だったため、外寸計測と排気音は免除だったようです。
■次に排ガスCOチェックです。
棒状のセンサーをマフラーに入れて、結果表示を待ちます。
検査官:ん?おかしいな・・、(測定されないようです)
専用の延長パイプを排気口にあてがい再チェックです。
しかし結果表示が出ません。
650㏄のシングルエンジンのため、排気圧が強すぎで測定が難しいとのこと。
別の数値は出ており、ノーマルマフラーのためOKをもらいました。(ホッ・・)
■続いてブレーキチェックです。
電光掲示板に従い、前ブレーキ、後ブレーキ、問題ありません。
■次はメーターチェックです。
メーターはリアから取っているので、リアタイヤを溝にセットします。
検査官:メーターが40㎞になったらフットスイッチ外して
徐々に速度が上がり、メーター読み40㎞でフットスイッチを外します。
しかし、掲示板の表示は「×」です。(ええっ)
検査官:はい、もう一回。
少し遅れたため、早めに操作するよう指示を受けます。
2回目で「○」の表示が出ました。
■最後は鬼門の光軸チェックです。
フロントタイヤを溝にセットすると自動的に機械が出てきます。
ライトはハイビームで測定です。
ガラスのセンサーが上下左右に移動して計測しています。
しかし1回目は「×」の表示。
(私:テスター屋で調整してきたことを伝える)
検査官:タイヤを再セットしもう一回。
さっきと同じようにセンサーが上下左右に計測しています。
20秒ほどして「○」の表示。(ホッ・・)
■検査終了
検査官:「書類をとなりの窓口に提出して、A棟に行って」
窓口で検査OKのハンコももらい、検査終了。
■書類発行
再びA棟⑥番に戻り、検査終了の書類提出。
ものの1分で新しい車検証とステッカーが発行されました。
ちょっとした達成感?、嬉しい気持ちになりました!
<まとめ>
やってしまえば簡単なユーザー車検。日頃から整備していればそれ程難しくはないと思います。
但し、それはノーマル車に言えることで、改造が多いカスタム車は販売店に任せた方が無難です。
しかし、メリットはなんといっても費用の削減、今回の総費用は21,320円でした。
一方でデメリットは手間と時間、自身の整備、リスク、ドキドキ感でしょうか。
私が行った当日も、エンジンが掛からなくなったカスタムハーレーの方は苦労していました。
今回、私の取った作戦は、「ド・ノーマルの真面目なバイクですよ」の演出でした(笑)
是非、ユーザー車検にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
<各所要時間>
テスター屋:15分、書類作成15分、検査レーン10分、(待ち時間は除く)
バイクの窓口編集部