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DIYには欠かせない!メンテナンススタンドの使い方と選び方
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- 2020.01.18
バイクのメンテナンスを業者ではなく自分自身で行う人も少なくありません。しかし、専門的な設備が整った業者とは異なり、自宅の場合は対応できるメンテナンスも限られてしまいます。そこでおすすめなのが、メンテナンススタンドとよばれるツールです。バイクを整備する際に車体を安定させ、作業効率アップには欠かせません。今回の記事では、メンテナンススタンドの基本的な使い方や商品の選び方のコツも紹介します。
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メンテナンススタンドの使い方
メンテナンススタンドはバイクのフロントもしくはリア部分を持ち上げて固定するためのメンテナンスツールです。フロント用スタンド、リア用スタンドの2種類がありますが、まずはリアスタンドで持ち上げる場合は以下の手順で作業を行います。
1.サイドスタンドをかける
2.輪ゴムなどでブレーキレバーを固定させ、ブレーキを作動させる
3.ハンドルを左側に切る
4.スイングアームの位置にリアスタンドの幅を合わせる
5.スイングアームのボルトにリアスタンドを引っ掛ける
6.リアスタンドを足で踏みながら、バイクを直立させる
次にフロントスタンドで持ち上げる手順を紹介します。基本的にリアスタンドの場合と使い方は似ていますが、準備の段階で少し手順が異なります。
フロントの場合はフロントスタンドをバイクのステアリングステムシャフトにある穴に差し込んで固定させて持ち上げます。このとき、ステムシャフトの穴は車種によっても大きさが異なるため、それぞれに合う大きさのボルトを選択してフロントスタンドに取り付けます。
1.サイドスタンドをかける
2.輪ゴムなどでブレーキレバーを固定させ、ブレーキを作動させる
3.ハンドルを左側に切る
4.ステアリングステムシャフトにある穴と同じ大きさのボルトをフロントスタンドに取り付ける
5.フロントスタンドをステアリングステムシャフトの穴に装着して固定させる
6.フロントスタンドを両手で持ち、体重をかけてゆっくり下ろす
ちなみにメンテナンススタンドを使用する前にハンドルを左に切るのは、万が一バイクがバランスを崩した場合にサイドスタンドで転倒を防ぐことができるためです。
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メンテナンススタンドの選び方
メンテナンススタンドを選ぶ際には、フロントとリアでそれぞれポイントが異なります。
まずフロントスタンドの場合は、ステアリングステムシャフトの穴の大きさを確認したうえで選ぶようにしましょう。車種によって穴の大きさは多少異なりますが、付属のボルトによって穴の大きさに合わせて調整できるようになっています。そのため、ほとんどのフロントスタンドは新しいバイクでも中古バイクであっても車種を選ぶことなく利用できるはずです。
ただし、DUCATIのような一部外国産車の場合は専用のフロントスタンドが販売されているため、そちらを選ぶとスムーズに作業が進められるはずです。
一方でリアスタンドの場合は、ショートタイプのスタンドとロングタイプのスタンドがあります。ショートタイプのスタンドは今回紹介した使い方のように足で踏みながら起こします。一方でロングタイプのスタンドは両手で押し込むように使うため、フロントスタンドの使い方に似ています。初心者や女性の方にとってはショートタイプのほうが力を入れやすく、安定感もあるためおすすめです。
ちなみに中古バイクを購入する場合は、念のためステアリングステムシャフトに穴があるか、スイングアームにスタンドを引っ掛けることができるかも併せて確認しておくと良いでしょう。あまりにも派手なカスタムが施されていると、スタンドを固定できないケースもあるため注意が必要です。また、原付や400cc以下の小型中古バイクを購入する際は、通常のメンテナンススタンドよりも小さいタイプのものがおすすめです。
バイクの窓口事務局