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ETC付き中古バイクを選ぶときの注意点
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- 2020.10.10
長距離ツーリングに欠かせないのがバイク用ETCです。中古バイクの購入を検討している方の中には、あらかじめETCが搭載されているものを条件に考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、必ずしもそのままの状態でETCが利用できるとは限りません。
そこで今回の記事では、ETC付きの中古バイクを購入する際に注意しておきたいポイントをいくつかご紹介します。
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中古バイクのETCは再セットアップが必要
ETCを正しく利用するためには「セットアップ」という作業が必要になります。これはETC車載器にバイクのナンバーを登録するための作業で、ETCを新たに設置したり、買い替えたりした際に行わなければなりません。
また、バイクに装備されているETC車載器はそのままでも、名義変更などによってナンバーが変わった場合においてもETCの再セットアップの作業が必要です。
通常、中古バイクを購入する場合、所有者が変更になるため名義変更時に新たなナンバープレートに付け替えることになります。そのため、装備されているETC車載器をそのまま利用する場合であっても、再セットアップの作業を依頼する必要があるのです。
ちなみに、再セットアップが必要となるのはあくまでもETC車載器であり、個人が所有しているETCカードは特別な設定や申請は不要で、カードを入れ替えるだけで利用できます。
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再セットアップをしないとどうなる?
ETCを利用するためにはセットアップという作業が必要であることは意外と知られておらず、中古バイクを購入した際に再セットアップが未完了のまま利用してしまうケースも考えられます。実際にどのような影響が出てくるのでしょうか。
影響度の大きいものとしては、開閉バーが開かない、時間帯割引などのETCサービスが受けられない、正しい通行料金が請求されないといったケースが挙げられます。また、ETCの過去の利用状況をさかのぼって確認できる「ETC利用照会サービス」も正しく認証できません。
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中古バイクのETC再セットアップは自分でできる?
中古バイクの購入を検討している方は、できるだけ費用を抑えたいと考えるものです。たとえば、諸費用を少しでも節約するために名義変更などの手続きを自分自身で行うケースも少なくありません。しかし、中古バイクのETC再セットアップは自分で対応できるものなのでしょうか。
結論から言えば、ETCのセットアップは「セットアップ店」とよばれる特定のお店でしか対応できません。中古バイクを扱っているほとんどのショップであれば対応していますが、自動車用のETCとは異なるため注意が必要です。たとえば自動車ディーラーやカー用品店では四輪用ETCのセットアップには対応しているものの、二輪用ETCのセットアップには対応できません。
大手チェーンやバイクディーラー、個人が経営しているようなショップで中古バイクを購入するのであれば問題ありませんが、個人売買などで手に入れた中古バイクは注意が必要です。
■ETCの取り付け位置も重要
ETC付きの中古バイクを購入する際には、ETC車載器の設置場所にも注意が必要です。バイク用ETCは大きく分けてハンドルバーの上もしくはシート下などにETC車載器を設置するケースが多く、見た目・実用性ともに優れているのはシート下への設置です。一方、ETCカードの盗難に備えたい場合は、カードが取り出しやすいハンドルバーの上に設置されているETC車載器のほうがおすめといえるでしょう。
ETC車載器の取り付けが不安定だと走行中の事故に直結するリスクもあるため、中古バイクを選ぶ際にはETC車載器の設置強度も入念に確認しておく必要があります。
バイクの窓口編集部