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静岡のスズキ歴史館に行ってみた【Part①】二輪車1952~1976年(14台)
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- 2018.12.10
静岡県浜松市のスズキ本社に併設する「スズキ歴史館」を見学してきました。施設名の通り、創成期のスズキから現代のスズキまで、歴史の全てが詰まっていて、スズキ工業製品の素晴らしさを感じられる施設でした。
歴史館と聞いて、そんな場所は大して面白くない・・、
と思う人も少なくないと思いますが、
バイク好きクルマ好きの人ならとても楽しめる施設でした。
秋から冬にかけては小学校の社会科見学施設になっていて、一般の入場は時間制限が掛けられているほどの盛況ぶり。歴史を楽しみながら学べるコンセプトで、バイク好きなら、特にスズキファンなら楽しめる施設です。
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創業は技術力ある織物機械メーカーから起業しています
見学は予約制になっていて、前日にホームページから予約しました。
このシーズン、15時までは小学校の社会科見学になっていて、
一般の入場は15時からとなっています。
1Fの受付で予約番号を提示し、
見学時の諸注意をモニターで確認します。
早速3Fの歴史ブースへ。
階段を上り、順路を進むと、創業時の織物産業からの見学です。
明治42年(1909年)初代鈴木道雄により静岡県浜名郡天神町村で「鈴木式織機製作所」を創業。
数々の特許を取得して操業していましたが、その機械技術を活かし、将来を見据えて自動車産業へと進出していきます。
精巧な織機は100年以上経過したとは思えないものでした。
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①開拓・勤勉(1946~1963)織物から自動車産業へ。歴史のバイクをピックアップ!
■1952年:パワーフリー(36㏄)
見た目は自転車ですが、スズキバイクの原点です。二代目社長、鈴木俊三が
自転車にエンジンを付けたら楽だな、の発想から生まれました。
■1953年 ダイヤモンドフリー(58㏄)
当時の原付自転車のフルサイズとして登場。信頼性高く、第1回富士登山レースで優勝。
札幌~鹿児島間3,000㎞の日本縦断テストも成功している。
■1954年 コレダCO(90㏄) ■当時価格:125,000円
初の4サイクルエンジン搭載車。コレダというネーミングはここからなんですね。
だいぶバイクらしくなってきました。量産車で初めてスピードメーターを搭載。
■1955年 コレダCOX(123㏄)
コレダCOの後継。原付2種への対応で排気量アップが行われた。
フィッシュテールマフラーがいい雰囲気です。
■1958年 スズキモペットSM-1(50㏄)
2サイクルエンジンのモペット。日本のモペットとして草分け的存在。
モペットなのでペダルが確認できます。現在でも充分通用するデザインですね。
■1960年 セルペットMA-1(49㏄)
スズキのカブ型モデル。モダンなデザインに世界初の4速ロータリーミッション搭載。
先日、イズルさんの珍車コーナーでも取り上げられました!
■1961年 コレダ250TB(246㏄)
2サイクル2気筒エンジン、250TAのスポーツタイプモデル。
ホワイトリボンのタイヤに赤白ボディがお洒落。
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②実行(1964~1977)高度成長期、高い技術力で発売された名車たち
■1965年 スポーツ 80K11(79㏄)
80Kの後継。2サイクルエンジン、アップマフラーとダブルシートのミニスポーツ
■1962年 RM62(#2) (50㏄) 1962年マン島TTレース優勝車両 と記念硬貨
ワークスの50㏄ロードレーサーでマン島TTレースを4連覇。スペックは50㏄9psで8速ミッション。
2010年で50周年を記念し、マン島政府から記念硬貨とプレートが贈呈された。
■1965年 T20(247㏄)
高速連続走行を重視したスポーツバイク。アルミエンジン、6速クロスミッション、
空冷2サイクルエンジンで25psを発生。120㎞/hで24時間の耐久テストをクリア。
■1968年 T500(492㏄)
2サイクルエンジンで500㏄とはいかにもスズキらしいですね。
堂々とした風格です。こちらもイズルさんの名車記事で取り上げられています。
■1971年 GT750(738㏄)
水冷2サイクル3気筒エンジンから、ニックネームはウォーターバッファロー。
走行性能の良さから、当時の白バイとして採用された。
■1974年 RE5(497㏄)
バイクにロータリーエンジンを搭載した異色のバイク。今回、見たかった1台。
やっぱりエンジンの様相が異なります。デザインはジウジアロー。
こちらもイズルさんの珍車バイクとレア車コーナーでも紹介されています。
■1976年 GS400(399㏄)
1975年に免許改正され、500㏄のスケールダウンで発売。
2ストの時代から4ストロークに変わる頃です。初期型はスポークホイール。
現在の旧車ブームで人気車種なのはご周知の通り。
まだまだスズキの歴史は続きます。
Part2(1970~1999年)につづく・・。
■入館方法:予約制(入館料無料)
■開館時間:9:00~16:30
■休館日:月曜日、年末年始、夏期休暇等
■所在地:〒432-8062 静岡県浜松市南区増楽町1301
■お問合せ:053-440-2020
■ホームページ http://www.suzuki-rekishikan.jp/
バイクの窓口編集部