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【今週のレア車】Vol.103 ホンダNSR125F
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- 2018.02.14
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回は、豪華装備満載のイタリア製ホンダバイク、NSR125Fです。
今はなき2ストスーパースポーツとして最も成功したのが、1986年から1999年まで発売
されていたNSRシリーズですが、途中には今回ご紹介するような変わり種もありました。
NSR125Fは1989年に1,000台の限定発売されたイタリアホンダ製のバイクです。
前年にやはり500台限定で輸入販売され好評を博したNS125Rの後継という位置付けに
なりますが、“NSR“を名乗るに相応しい、各部新設計になっています。
NSR125Fの特徴は、なんと言ってもイタリア製ならではのデザインと、今では考えれらない程
このクラスとしては豪華な装備にあります。
デザインはご覧の通り、新設計のアルミダイキャストフレームを中心に据え、イタリア製を主張する
カラーリングでセンス良くまとめられています。
特筆すべきはその装備。新設計水冷2スト単気筒エンジンに着くキャブはデロルト、アルミフレーム、
ホイール、キャリパーはグリメカ製、フロントフォークはマルゾッキ、タイヤはピレリ等、今でも一部の
高級バイクにしか使われないメーカーがこれでもか、というくらい採用されています。
これだけの装備なので当然価格も高価で、メーカー希望小売価格は、同時期に発売されていた、
GB250クラブマンの39.9万、VTZ250の38.9万円も上回る44.5万円!
そもそも限定車である事も相まって発売当時でも希少なバイクでした。
現車はそんな希少なNSR125Fでノーマル状態をとどめていますが、残念ながら保管状態が良く
なかったせいか、特に外装はレストア要状態です。
またイタリア製部品が多い為パーツ手配も大変そうですが、今でも十分通用するバランスのとれた
美しいスタイルは一見の価値ありと思います。
どなたか綺麗に磨いて仕上げて復活させてみてはいかがでしょうか。