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【今週のレア車】Vol.105 カワサキ GPZ250R

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  • 2018.03.07

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回は、GPZシリーズの異端児、GPZ250Rです。


GPZ250Rは、各メーカーが相次ぎニューモデルを発売、高性能・高機能を競っていた

80年代中盤の1985年に発売されました。


アニメ「ばくおん」第6話にも登場していますのでレア車の割には知名度が高いと

思われますが、最大の特徴はご覧の通りのスタイルにあります。

他のGPZシリーズとは異なる独自のテイストは残念ながら市場に受け入れられず、

僅か2年で全くテイストの異なるGPX250へチェンジし消滅してしまいます。

巷では「鳩サブレ(神奈川を代表する銘菓ですね)」とも揶揄されていたようです。

確かに似ているような…


また面白い試みとして、シート&ニーグリッブ部4色が別売で簡単に変えられ、

外装4色×4色の16通りのカラーが選べるというものもありました。後に5×7の35通りに

増えたようですが一説には2,000台程度しか売れなかったとの事なので、全く存在

しなかった組み合わせもあるんでしょうね。

機構的な特徴としては、前後16インチホイールやダイヤモンドフレームによるエンジン

低重心化による優れた旋回性などもありますが、なんと言っても最大の特徴は、発売当時

250㏄ツインではトップの43PSを誇った水冷DOHC4バルブツインエンジンに尽きます。


このエンジンはなんと今年(2018)年初まで発売されていた2代目Ninja250まで種々

改良はされるものの、基本を変えずに使われており、その事実が当時どれだけ先進的な

技術を惜しみなく注ぎ込んでいたかの証明だと思います。まさに傑作エンジンですね。


現車はそんな貴重なGPZ250Rの白赤カラー。基本4色のうちの標準パターンになります。

特筆すべきは走行距離の少なさで、なんと2,000Kmちょっと。

30年以上前のバイクなので錆や劣化は見えるものの全体的には綺麗で走行距離の

少なさを裏付けていると思います。

デカール類もしっかり残っていますしノーマル状態ですので、気になる部分をいくつか仕上げれば

驚くほど綺麗になると思います。

このスタイルが気に入った人はマストバイですね。

前から見るとGPZ400Rあたりと近似性ありますが・・・

後ろはこんなです。カウル形状が独特ですね。

制作・協力

バイクの窓口編集部

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