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【今週のレア車】Vol.107 ヤマハ BT1100“ブルドッグ”

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  • 2018.03.20

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回は、ヤマハBT1100“ブルドッグ”です。


2001年から発売開始されたこのモデルは、ヤマハイタリア開発・生産のVツインロードスポーツです。

日本ではプレストから逆車でしばらく輸入販売していたので記憶のある方もいらっしゃると思います。

最大の特徴は、ドラッグスター1100をベースに吸排気系チューニングを施した65PS/5500rpmの

Vツインエンジンを搭載している事です。


エンジンからわかるようにいわゆるスポーツ系のVツインとは異なり、アメリカン派生のエンジンなので

ビューエル的なものを期待すると全く違うそうで、アメリカンVツイン特有の鼓動/トルク感をゆったりと

感じながら走る、ある意味生粋のヨーロピアンツアラーバイクとも言えるコンセプトです。

その為か駆動方式もシャフトになっていますが、このシャフトがまた一見するとスイングアームにしか

見えない凝った処理をしています。

その他にもバイオリ製フォーク、マルゾッキ製ホイールなど、イタリア製ならではのパーツやアルミや

ステンレスパーツが随所に奢られており、高品質な仕上がりになっています。 

残念ながら本家のヤマハがこの翌年、似たようなコンセプトのバイクで、今に続くMTシリーズの元祖で

ある、MT-01を発売したこともあり、販売成績はあまり振るわなかったようで、2009年には生産中止

されて後継車は発売されていません。


アメリカンVツイン(6400rpmからレッドゾーンだそうです。車並み!)の鼓動とトルク感をロード

スポーツのスタイルでゆったりと味わう。こんなコンセプトはバイクの世界ではあまり受け入れられないん

でしょうか。個人的には大いにありと思います。


そもそもタマ数が少ない上に、気に入った人は乗りつぶす傾向もどうやら多いようですので、現車は

年式相応でザ・中古車という程度です。多少いじっていますが、このコンセプトが刺さる方は是非。

シンプルな1眼メーター。アメリカンVツインならでは。

見えにくいですが、アームとシャフトが一体化しています。

制作・協力

バイクの窓口編集部

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