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【今週のレア車】Vol.108 スズキ RG250ガンマ
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- 2018.03.28
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回は、元祖レーサーレプリカ、初代250ガンマです。
ガンマをご紹介するのはこれで3回目。4型250ガンマ、500ガンマを以前ご紹介しましたが
今回は元祖の初代250ガンマ、それも2ストレプリカ中古としては奇跡と言ってもいいバリ物です。
現車をご紹介する前に簡単におさらいすると、250ガンマは1983年に登場、いわゆるレーサー
レプリカというカテゴリを作ったといわれるほど、当時としては衝撃的な内容でデビューしました。
水冷2ストエンジンは後の自主規制枠となる45PSを発揮、3,000rpm以下のスケールがない
というタコメーターの演出もその性能を誇示する為のものでした。
もちろんエンジンに留まらず車体も同様に衝撃的で、量販市販車としては初のアルミフレームに
フレームマウントのハーフフェアリング、セパハン・バックステップ等、レーサー譲りの豪華装備を満載
していました。
価格も破格で、ライバルのRZ250Rが30万円台だったのに対し、一気に46万円。
CBX400ですら50万円しなかった時代ですからビックリの高価格だったにも関わらず、大ヒット。
年間30,000台も売れたそうです。
そんなガンマも、その後登場したTZRやNSRの後塵を拝し、1987年登場した5型を最後に
その歴史を閉じました。
現車は歴史的にもきっと後世に残る、重要な初代250ガンマの、なんと走行4,000Km台、
ノーマルという奇跡のような1台です。
レプリカ、特に2スト系はまず何らかの改造がされているのが当たり前な中、“やっこだこ”と
揶揄されたテールカウル/レンズはもちろんの事、マフラーすらノーマルです。
細かく見ると多少のヤレは見られますがこんな程度のガンマは今後2度と出てこないと思われます。
気になる人は絶対に買うべし!
ちなみにもう一台、同色ペイントしている等で評価はこちらより少々落ちますが、なんとさらに少ない
走行160km少々!の同型も出品されてます。ガンマ1型の程度良が2台も出るなんて…
2度とないでしょうね。