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【今週のレア車】Vol.125 ヤマハ TDR80

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  • 2018.08.01

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回は、2stレプリカのエンジンをオフ車に搭載し人気を博したTDR250の弟分、TDR80です。

TDR50/80は大ヒットした兄貴分のTDR250の発売から1年も経たない、1988年9月に

発売されました。TDR250は1988年1月の発売ですので、250の発売時には既に開発中

だったのかも知れませんが、”2ストレプリカエンジンを積んだデュアルパーパス”というコンセプトは

斬新でヒットするか不明だったと思いますので、相当イケイケだったのか、もしかしたら、構想は

あったけれどヒットを見て突貫で開発したのかも知れませんね。

メーカーの方に真相を聞いてみたいものです。


TDR50/80は基本コンセプトは兄貴分と同じで、RZ50/DT50系の水冷2ストエンジンを

搭載し、外観スタイルは兄貴分に似せた雰囲気にしています。

装備的にも前後ディスクブレーキ、キャストホイール、モノクロスサス等、なかなか本格的です。

80についてはエンジン以外の違いはほぼなく、2種登録にも関わらず1人乗り仕様である等、

かなり割り切った(もしかすると突貫開発の制約??)仕様であったこと、50へのエンジン

スワップのドナーにされたケースもあったようですので、生存個体はかなり少なくなっています。


TDR50/80は、当時街中でもよく見かけた記憶ありますので、兄貴分のヒットを受け、

それなりにヒットしたはずですが、後継車種は発売されず1代限りで姿を消しました。

ちなみに1988年にはカワサキからKS-1が発売されており、双方合わせてミニモタード系の

元祖とも言える存在です。

カワサキはKSR50/80としてつい先日まで発売されていましたので、ヤマハが存続させて

いたら、今ならWR250Xの弟分あたりになっていたんでしょうか。

TDR50/80は当初白・黄色の2色でデビュー、少し遅れて80の専用色として黒が追加

されました。


現車はその希少な黒。再塗装はしているようですが、年式を考えると相当良い状態を

保っており、現存するTDRの中では最上に近いと思われます。

走行も1,500km程度と少なく、TDRに興味ある方は是非買うべし!です。



走行1,500kmは伊達じゃない。綺麗なハンドル回り。

リア足の綺麗なこと。かれこれ30年前の車両とは思えません。

制作・協力

バイクの窓口編集部

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