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今週のレア車 Vol.130 ラベルダ 750Sフォーミュラ
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- 2018.09.12
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回は、今はなきイタリアンブランド、ラベルダの750Sフォーミュラです。
ラベルダは、1873年に創立された農業用エンジンの会社がルーツですが、創業者の孫が
第二次世界大戦後の1949年に興したバイクメーカーがスタートとなります。
75㏄の4ストシングルエンジンの小さなバイクからスタート、レースで成果を上げるなどして
知名度を上げ、1970年代には1,000㏄のスポーツバイクを生み出すまでになりましたが、
ホンダ・カワサキ等の日本メーカーの伸長により、1985年にはその歴史を閉じます。
しかしながら1993年にFrancesco Tognonという投資家が権利を買い取り、新生ラベルダ
として一旦復活させるものの、新生ラベルダも2000年にはアプリリアに買収、更にそのアプリリア
も2004年にピアジオグループに買収されてしまいました。
そしてピアジオグループは買収時点でラベルダブランドの終了を発表、今日に至っています。
今回ご紹介する750Sフォーミュラは新生ラベルダの時代の製品で、ベースとなる750Sに対し
フルカウル、エンジン始め各種チューニングを行ったスペシャル仕様です。
エンジンスペックは水冷4ストパラレルツイン750㏄、最高出力66.3Kwですから90馬力ぐらい
でしょうか。ちょうど同時期に発売されていたドゥカティ748が97馬力ですので、ほぼ同じような
スペックに、パイオリサスにブレンボブレーキ、マルケジーニホイール等、イタリアンバイクならではの
パーツに、これまた有名なニコバッカーのフレームとなかなかの装備を有しています。
現車はところどころ経年劣化は見えますが全体的な程度は良好で、前オーナーが大切に
していた様子が伝わってきます。
1997年に発表されているようですので、かれこれ20年前のバイク、しかも超レアなのでパーツ
供給など心配な点もありますが、エンジンは独特の特性でなかなか刺激的なようですし、イタリア
好き、ツイン好き、人と違ったものが好きな人は冒険してみてはいかがでしょうか。