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今週のレア車 Vol.132 ヤマハ・RD400

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  • 2018.09.27

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今週のレア車は、ヤマハ2サイクルロードスポーツであるRDシリーズの中からRD400のご紹介です。


2ストローク全盛の1970年代、ヤマハのスポーツバイクはRDシリーズでした。当時のライバル車は、先行していたカワサキのマッハシリーズやスズキのGTシリーズでしたが、ヤマハは1973年、RD250/350を発売しています。CBXやXJなどの4スト勢が発売される前のことです。


今週ご紹介するレア車は、RD350の後期モデルとなるRD400です。


RDはそれらライバル勢に比べると現存するタマ数が少なく、今となっては希少な車種になっています。今では信じられませんが、2ストロークのRD400が教習所のバイクとして使われていたこともあったそうです。しかし当時の人気はカワサキのマッハだったようですね。


エンジンスペックで見ると40ps/8000rpmですが、ピーキーな2ストエンジンではなく、250に比べ低速トルクが厚く、特に400は中速域からパンチの利いた加速が魅力のエンジンだそうです。反面エンジン回転数の伸びが無く、最高速は同クラスのホンダ4スト勢に劣るとのこと。それでも常用域の速さはピカイチで、一部のユーザーには堪らないエンジンだったようです。


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その昔、RZ350(4U0)が発売されてナナハンキラーの称号で騒がれた時代、友人が中古のRD350を購入し、新型となったRZ350やナナハンを追いかけていました。2サイクル特有の白煙を吐きながら、バイクはパワーじゃない、要は腕の問題、として峠を疾走していた彼の姿を思い出されます。(本当に早くてカッコ良かった)


また、当時の週刊少年チャンピオンに「18Rの鷹」という漫画があり、その中で登場するバイクもRD400でした。内容的には青春バイク漫画で、峠でライバルと競ったり、仲間の事故で悩んだり、恋愛で悩んだりと、昭和バイク全盛の1ページを思い出される方もいらっしゃるのではないでしょうか。笑


話を戻して今週のRD400ですが、

後継モデルとなったRZ350(4UO)と比べると、かなり旧車の佇まいです。ですが、今となってはコチラの方がカッコ良いと思います。現車はオリジナルの状態を保っており、外装もかなり良い状態、カラーリングからすると逆輸入車でしょうか。装着しているキャストホイールは最終型に装備していたようで、デザインも含めて価値が高い個体かと思います。


大ヒットしたRZ250/350も今だファンが多いかと思いますが、こちらのRD400も相当イイと思います。


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制作・協力

バイクの窓口編集部

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