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【今週のレア車】 Vol.135 ヤマハ ポッケ

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  • 2018.10.17

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回は、かつてヤマハが発売していたモンキー対抗車、ポッケです。


ポッケは1980年に、レジャーバイクの雄であるホンダモンキーの対抗馬として、ゴリラ対抗馬の

フォーゲルと同時に発売されました。

1980年と言えばHY戦争真っ只中の時期ですが、それにしてもコンセプトほぼそのままで出して

くるとは…。 ビーノ&ジョグが兄弟車になっている今とは隔世の感があります。


コンセプトはほぼモンキー/ゴリラとほぼ同じですが、大きく異なる点としてはエンジンがホンダは

4ストなのに対し、こちらはGT50をベースとした2ストになっています。

また他に特徴的な点として、当時市販量産バイクとしては最小の6インチタイヤを採用しています

(フォーゲルは8インチ)。

小径タイヤ&コンパクトな車体にピックアップの良い2ストエンジンの為、操縦性はかなりシビアで、

あまり実用的とは言えなかったようです。翌年には当時ヤマハのアメリカンモデルで人気を博して

いた黒金カラーの“ミッドナイトスぺシャル”と同様のカラーリングの“ミッドナイト”(こちらは何故か

スペシャルの名がつきません)仕様を発売するなどしましたが、残念ながら人気を博す事はなく、

僅か3年ほどで販売終了となりました。


ポッケと言えば、当時人気のロックバンド、シーナ&ロケッツの鮎川誠がイメージキャラクターで、

ポッケを抱え上げているビジュアルを使用していました。軽いとは言え乾燥重量50kg超なので

実際には簡単にパッと抱え上げられなかったとは思いますが、身長が180cmあるそうですので

なかなかの対比で印象的だったのを覚えています。


販売期間が短かったこともあり、現存している車両はモンキーとはけた違いに少なく、また

あってもYSR系エンジンに換装したり、ロンスイを入れたり、カスタムしている車両も多く、

ノーマル状態のものはなかなかお目にかかれません。

現車はさすがに40年近く前のバイクですので程度はそれなりにヤレはありますが、なんと走行は

驚きの600km台!ノーマル状態を保った車両になります。

各部ヤレに手を入れれば驚くほどきれいになる事間違いなし。是非仕上げて欲しいですね。

ロゴ上部が薄いのは後荷重でウイリーでもしてたんでしょうか・・・

さすがの低走行。ヤレの出やすい各部パーツが綺麗!

制作・協力

バイクの窓口編集部

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