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今週のレア車 Vol.138 スズキ M250S

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  • 2018.11.07

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回は、スズキとヨシムラのコラボモデル、M250Sです。

M250Sは、スズキとカワサキが業務提携を行い発売されたDトラッカーの兄弟車、250SBを

ベースとしたカスタムモデルとなります。

M250Sのモデルとなったのは、ヨシムラがモタードとしては唯一コンプリートモデルとして発売した、

DR400Sをベースに各種チューニングを行ったM450Rというバイクになります。

M450Rはスペックの異なる3グレードがありましたが、総生産台数が13台と、ヨシムラの他の

コンプリートモデル同様、極めて台数が少なく、半ば幻となっています。


M250Sはヨシムラのコンプリートモデルではなく、250SBにヨシムラカラーの特別外装、限定

プレートにトライオーバルコーンマフラーのみで、言わば250SBの“ヨシムラバージョン”というレベル

になります。

然しながら外装はヨシムラで実際に塗装されたようで補修パーツの手配はヨシムラ、メカ部分は

スズキという風に分かれているようです。

改造範囲は少ないですが、ヨシムラカラーのモタードとあって、限定200台はすぐに売り切れ、

現在でも中古車は高相場を維持しています。


ちなみにスズキ・カワサキの業務提携は2001年から開始され、有名な所ではスカイウェイブ250、

バリオス2、今回のDトラッカー等がありましたがいずれも本家ほど売れる事もなく、あまりメリットが

なかったと見えて、2007年には提携が解消されました。

車の世界では実用車の領域ではOEM供給が割合普通ですが、バイクの世界では、今回の

ホンダ・ヤマハの協業によるジョグ・ビーノはスクーターですし、もはやガラパゴス化しつつある50㏄

生き残りの為のスケールメリット、みたいな部分での協業なので車に近い理由ですが、趣味性の

強いバイクではマーケット規模も小さく、なかなかうまくいかないんでしょうね。


現車はそんな希少なM250S。改造もなく走行10,000km以内と程度も上々です。

モタードとしては渋めの外装ですがなにせヨシムラカラーですし逆にそれがかっこよく思います。

気になる方は是非手に入れて下さい。



以前このコーナーでもヨシムラコンプリートのトルネードS-1とX-1ハヤブサを取り上げています。

関心のある方は是非ご覧下さい。

トルネードS-1 https://www.moto-auc.com/report/else/vol54s1

X-1ハヤブサ https://www.moto-auc.com/report/else/vol115x-1


メーター部分の限定車の証、ヨシムラプレートが。

元色が見えてます(○部分)。ほんとに塗装してるんですね。

制作・協力

バイクの窓口編集部

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