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【今週のレア車】Vol.140 ホンダ XL1000V バラデロ
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- 2018.11.21
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回はXL1000V バラデロです。
1990年代後半。ヨーロッパではアドベンチャーモデルが人気となり、その中で満を持して発表されたのが今回のレア車、「ホンダ・XL1000V バラデロ」です。
XL1000V バラデロは1998年に発表。1999年から販売された、XLシリーズのフラッグシップモデルとなっており、日本国内での正規販売は無く、主にヨーロッパを中心に販売されたバイクです。
製造に関しても発表当初は日本で製造していましたが、その後スペインへ移管されました。
そもそも「バラデロってなに?」と疑問に持つ方も多いと思います。
これはキューバにあるバラデロ半島というリゾート地から取っているようです。
エンジンはVTR1000Fのものを採用しているのですが、
2003年にFI化やカウルデザインの変更が成された2代目モデルが発売。
今回の出品車両もこの2代目モデルです。
その後2007年にも3代目となるモデルチェンジを行っており、注目を集めました。
デュアルパーパス系アドベンチャーツーリングモデルの大型車両ということもあり、
この写真を見た時にアフリカツインに似ているという印象を持つ方も多いのではないでしょうか。
アフリカツインと比較するとまず目に入るのがカウルの大きさ。
XL1000V バラデロの方がアフリカツインより大型のカウルを採用しております。
確かに主張が激しい!
しかもアドベンチャークラスとは言えど、アフリカツインより舗装路向きに設計されているそうで、まさにビーチリゾート地であるバラデロ半島で海を望みながら快走するイメージを元に作られたと言えるでしょう。
日本に比べて急峻が比較的少ないヨーロッパの地形がこのコンセプトに当てはまったのも、
人気の要因だったハズです。
バラデロはスペインで2010年まで生産発売しておりましたが、
現在は生産終了となっております。
今回出品されたこの車両は走行距離も5,000km台。
もちろん小キズ等はあるもののまだまだ走れる状態ですよね。
「アフリカツインはカッコいいけど人気過ぎて被るのがちょっと嫌」という方にはうってつけ。
ヨーロッパで根強い人気を誇ったアドベンチャーバイクに乗って
周りと差をつけて注目を集めましょう!