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【今週のレア車】Vol.150 ホンダ ビア
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- 2019.02.06
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、イタリア生まれのファッショナブルなスクーター ホンダ ビアです。
1997年、本田技研工業はイタリアにある現地生産会社ホンダ・イタリア・インダストリアーレ社で生産している原付スクーター「ビア(Via)」を輸入、発売しました。
(ホンダ・イタリア・インダストリアーレ社はそれまでにもNS125RやNSR125Fといった「いかにも」イタリアらしい車種を生産していた会社です。)
このビアは、ヨーロッパで主流のモペットっぽい走行性能と、スクーターの手軽さを兼ね備えた原付のヨーロピアン・スクーターです。デザインは細見でカジュアルなものでありながら従来のスクーターと比べてやや大きめのサイズとなっており、ホイールサイズはなんと16インチ!(通常のスクーターは10インチが主流)
カラーリングも前出のNS125RやNSR125Fほどイタリア、イタリアしていませんがそれでもやっぱり日本のスクーターとは一線を画すポップな色使いで異彩を放っています。
エンジン、駆動系は空冷2サイクルに無段変速式Vマチックを組み合わせた一般的なものですが、ピレリ(またはミシュラン)製のタイヤをはじめ、油圧式フロントブレーキキャリパーやキャブレター、イグナイター、ヘッドライトバルブに至るまでヨーロッパ製のパーツをふんだんに使った、いかにも欧州生まれのスクーターといえるものでした。
こんな風に書くとさぞかし売れたスクーターだったんだろうなと思われるかもしれませんが、実際は当時の50ccスクーターの人気車種だったライブDIOなどと比較してもパワーが劣ること(ライブDIOは7馬力,ビアは4馬力(T_T))、必須となりつつあったメットインスペースが無かったこと、価格が割高に感じられたことなどから日本では人気が出る事なく早々に販売終了となった残念なモデルとなってしまいました。
しかし今、あらためて見てみるとその色使いも含め他に類を見ない独特な雰囲気やイタリア生まれという生い立ちなど、ファッショナブルに乗りこなすとカッコいい1台ではないでしょうか。
今回の現車は少々加修は必要な個体ではありますが、人と同じものはイヤだという個性的な貴方、ぜひチェツクしてみて下さい!
バイクの窓口 過去の記事
【遠藤イヅルの名車カタログ】第48回 ホンダ・NS125R に掲載があります。
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【今週のレア車】Vol.103 ホンダNSR125F に掲載があります。
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バイクの窓口編集部