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【今週のレア車】Vol.154 ホンダGB400TT スペシャルエディション

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  • 2019.03.07

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、もう少し売れても良かったはず?GB400TT スペシャルエディションです。

GB400TTは1985年にホンダが発売したヨーロピアン・ヴィンテージの雰囲気漂うシングルロードスポーツです。

ご存知の方も多いと思いますが、TTとはツーリスト・トロフィーの略で、1960年代マン島TTレースで活躍した英国車のイメージから来ています。


このバイクに搭載された空冷4サイクルSOHC4バルブ単気筒エンジンは、最高出力34馬力、最大トルク3.4kgを発揮し、同じ400ccシングルエンジンを積むライバルのヤマハのSR400よりパワフル且つトルクフルでした。(SR400は空冷SOHC2バルブ単気筒で最高出力27ps 最大トルク3.0kg)


また始動もキックのみのSR400に対してキック/セルの両方とキックにはオートデコンプを備えていたのも特徴の1つです。


しかし、人気もセールスもSR400の足元にも及ばず、また先行して販売していた弟分(排気量は小さいが先に生まれていたから兄貴分?)のGB250クラブマンにも水をあけられ、わずか3年という短い期間でその幕を閉じました。(GB250クラブマンは順調に販売を続け1997年代まで約14年間販売)


GB400TTがあまり受け入れられなかった要因の1つとして、その名の通り英国車の雰囲気はあったものの、妙に現代的で無骨、SR400と比べて造形美が感じられないエンジン周りの造りを挙げる人が多いようです。


そもそもこのバイクが発売された1980年代中〜後半はレーサーレプリカ全盛であり、GB400TTはそれを好まないユーザーが選ぶようなバイクだったはず。それなのに全体的には中途半端な色合いを出してしまったために「あれ?何か違う」となったのではないでしょうか。


そんな短命のGB400TTですが、実は限定モデルも出ています。ロケット型のハーフカウリングとシングルシートを装備したGB400TT MK-Ⅱと今回のレア車、GB400TT スペシャルエディションです。


スペシャルエディションはカラーリングの一部変更、前後フェンダーのクロムメッキ化、立体的なエンブレムなど主に外観の質感を向上したものです。


今回の現車は多少改造こそしてありますが、程度もよく綺麗な個体です。


もともと台数の少ないGB400TTのさらに限定車であるこのスペシャルエディション、時代が変わった今こそ、その希少性に目を向けて手に入れてみるのもいいのではないのでしょうか。

評価が分かれたエンジン回り。好き嫌いはあると思いますが・・・。

ご存じSR400、エンジン回りを比べてみて下さい。

制作・協力

バイクの窓口編集部

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