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【今週のレア車】Vol.155 ホンダVF1000R

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  • 2019.03.14

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、悲運のホモロゲモデル ホンダ VF1000Rです。

ホンダVF1000Rは、1984年に本田技研工業が発売して海外に輸出されていたオートバイです。


このバイクを説明する前に、その先駆者となったモデル、CB1100Rの事を少し書かせていただきます。


CB1100Rは1981年から1983年まで限定販売されたスポーツバイクです。

その生い立ちは、市販車をベースに改造したマシンで戦われる耐久レースへの出場を強く意識したレーシングモデルで、当時ヨーロッパなどのホモロゲをクリアする為に製造販売されました。

(CB1100Rも2,500台程度しか販売されていないかなりレアなバイクです。このバイクについては過去の 【今週のレア車】Vol.44 に記事を掲載してありますのでご興味のある方はぜひご覧ください。)https://www.moto-auc.com/report/else/vol44


念のためホモロゲとは何ぞや?という方の為に少し補足します。


ホモロゲとは「ホモロゲーション」の略で、簡単に言うとレースなどを主催する競技団体が規定する使用可能なマシンの承認の事です。


例えば量産車両が対象のレースであれば、その車両が量産車両である事を証明するために同一車種が一定期間内に一定数量以上生産されたことを製造者が申請し、競技団体がこれを確認して承認されるとホモロゲをクリアした事になりレースに使用できる、という事です。


このCB1100Rは耐久レースなどでも活躍した事もあり当時で250万円を超える高価なバイクであったにも関わらず人気がありました。そしてそののちに後継モデルである今回のレア車VF1000Rへとバトンを渡すのです。


VF1000Rももちろんホモロゲモデルとして売り出されたのですが、ここで悲運が起こります。


なんとVF1000Rが出た年にレースのレギュレーションが上限1000ccから750ccに変更されてしまったことで国際レースに参加することが出来なくなったのです。


レースに出られないホモロゲマシン。当然販売にも影響して、海外はおろか逆輸入された日本でもその成績はパッとしませんでした。


そして高額だった事も災いして結局1年ちょっとでその座を後継のVFRに渡し販売終了となったのです。


もしあの年にレギュレーション変更がなければ、、、というタラレバ話を今してもどうしようもないですが、前任のCB1100Rの活躍を考えると一度はその姿を見てみたかった気もします。


販売台数も約300台程度と非常に少ないこのVF1000R、かなりなレア車です。


今回の個体は手を入れる箇所はいくつかありますが、その美しいトリコロールカラーの車体は眺めているだけでも楽しいです。

コレクションとしても人気のVF1000R、今こそ手に入れてみませんか?

この角度からのデザインもGood!ですね!(^^)!

カムギアトレーンを採用したレース前提エンジンを搭載!

制作・協力

バイクの窓口編集部

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