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【今週のレア車】Vol.161 メガリ250R
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- 2019.04.25
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、とにかくカッコいい!メガリ250Rです。
まず、メガリと言っても馴染みのない方がほとんどではないでしょうか。
なんとなくヨーロッパの会社かな?と思った方、そのとおりです。
メガリは2005年(新しい!)に英国(イギリス)で設立されたバイクメーカーです。
といっても生粋のイギリス製とは言えず、その基本設計こそイギリスで行っていましたが、エンジンの設計はイタリア、パーツは日本をはじめ世界中から調達して、それを中国で組み立てていたという変わり種です。
日本では「メガリジャパン」が設立されその輸入販売を担っていました。
海外のモーターサイクルショーでメガリに出会い、そのかっこよさに惚れた代表が面白そうだという理由で始めた会社だそうです。
そのメガリジャパンが2011年から販売開始したのが今回のレア車、250Rです。
2008年に発売されたカワサキのニンジャ250Rによってふたたび活性化された当時の国内250cc市場には、他にホンダCBR250R、スズキGSR250、少し遅れてYZF-R25と現代にもつながる人気モデルがひしめいていました。
その激戦区の250cc市場に、税抜40万という低価格を武器に参入したのがこのメガリ250Rでした。
水冷4ストロークSOHC単気筒のオールアルミエンジンを搭載し、ヤマモトレーシング製チタンマフラーを装備、パワーこそライバルには一歩譲る27馬力程度でしたが、何よりも当時のユーザーを引き付けたのは、その攻撃的なフロントマスクからリアフェンダーまで流れるような流麗なデザイン、フルカウルの隙間からチラッと除くトラス形状のフレームなど、日本車とは一味違う凄みと色気のある外観だったのではないでしょうか。
とにかくそのデザインのインパクトは強く、一定のファンの心をつかんだメガリ250Rですが、その評価には微妙なものがありました。
その理由は、故障が多い。
もちろん全ての車体がそうではないのですが、結構、個体差があるようで、謎のエンストを多発するとか、ガソリン漏れをする、タンク内が錆びやすいなどマイナートラブルも含め色々と発生したようです。
それでも、メガリジャパンは少しでもトラブルを修復、改善するために努力を続けて、その努力はメガリジャパンのホームページを見ても感じ取れます。
メガリジャパンホームページ⇒http://www.megelli.jp/index.html
そして、2017年、メガリジャパンは全ての250Rの販売を終了しました。
もはや売るバイクが無くなってしまった今もなお、メガリジャパンはユーザーに乗り続けてもらう為に、様々なパーツ情報やリコール対応、トラブルシューティング、何かあった時のサポートなどを継続して行っています。
今回の個体は大きなダメージもなく、程度もよさそうです。ブラックの車体に赤いフレームが映えてやっぱりカッコいい!今のうちに手に入れてコツコツ手を入れていくのも楽しそうですョ♪