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【今週のレア車】Vol.162 ホンダ・Sh mode(Shモード)
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- 2019.05.16
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今週のレア車は不思議な車名でPCXの影となった「ホンダ・Sh mode」のご紹介です。
疑問①:車名の「Sh mode」って、どんな語源から命名されたのか?
いろいろ調べたところ、Shは「Small Honda」の略で、modeはファッションのモードから取っているようです。なるほど、キャッチコピーは「Charming & Elegant Style」~美しく乗る。凛と生きる、で、曲線をいかしたデザインとメッキパーツを多用して質感高い作りになっています。
▼質感高いメーター回り
Sh modeはヨーロッパを中心としたグローバルモデルで、生産国はベトナム、アジア諸国でも多く販売しています。イタリアではSHシリーズと称し、1984年から販売されるロングセラーです。街中ではよく見かけるスクーターのようで、クラシカルな雰囲気は同じイタリアのアプリリアスカラベオも連想させますね。ネット記事では、フロント16インチ、リア14インチがもたらす走破性の高さを評価しており、ヨーロッパ特有の石畳に適しているとのインプレッションが多かったです。
疑問②:なぜマイナー車種に?
Sh mode は2013年9月に発売。この年はホンダが原付2種を数多く投入した中の1台です。そんな中でPCXはバカ売れしたのに、なぜSh modeは売れなかったのか?
当時の販売価格は285,000円(税別)で、PCX(JF28)と全くの同価格、エンジンもPCXと同じ水冷eSPエンジンを搭載しています。違うのはフロントタイヤで、PCXの14インチに対して、Sh modeは16インチです。あとはステップ部がSh modeはフラットになっている位ですが、この辺のデザインが日本ではハマらなかったのでしょうか。価格面では、同じホンダのDIO110に負けていて、中途半端なポジションだったのかもです。
今週出品される車両はスタイリッシュな黒ですが、個人的にはベージュの方が雰囲気があって好きです。たくさん見かけるPCXはイヤ!という女性ユーザーに乗って欲しいですね。