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【今週のレア車】Vol.171 ホンダNS50F

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  • 2019.07.20

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、独創的なハーフカウルが特徴のホンダNS50Fです。

以前、この今週のレア車でカワサキのAR80を取り上げた際、1980年代初期に盛り上がったゼロハンスポーツについて触れたのですが、ご覧頂いた方はいらっしゃいますでしょうか。

当時の記事はこちら→https://www.moto-auc.com/report/else/vol158ar80

(ご興味のある方はご覧ください。)


今回ご紹介するホンダNS50Fは、ゼロハンスポーツからミニレーサーレプリカブームに移り変わりつつあった1980年代後半の1987年に販売開始されました。


同年に発売開始された同じくホンダのNSR50のデザインがレーサーレプリカ然としていたのに対して、このNS50Fはちょっと個性的なハーフカウルをまとったフルサイズの原付ミッション車です。


ホイールは17インチ、エンジンはゼロハンスポーツブーム絶頂の頃のホンダのMBX50と基本設計を共用したAC08E型エンジンを搭載、最高出力7.2馬力を発揮しました。


特に後期型とされる1988年以降のモデルは、マフラー形状やサイレンサーを小径化し、吸気タイミングを改良した事により燃焼効率を大幅アップ、よりパワフルな高回転型エンジンとなっています。


12インチタイヤを履いたNSR50よりも高い速度域でコーナーを攻めるのに向いており、いつしか峠や原付レースに好んで用いられるバイクとなっていきました。

ホンダのレーシングマシンを開発するHRCが、このNS50Fをベースにレース専用のレーサーマシン、NS50Rを製作したのもうなずける話です。


また、NS50Rにはたくさんのレース用パーツが販売され、その多くがNS50Fにも流用できたことも、このバイクがレースで活躍できた理由の一つでしょう。



今回の個体は、1988年以降の後期モデルで走行距離はなんと800km弱!全体的にツヤも残っており程度は良さそうです。


私はこのバイクが出た当時、正直ネイキッドでもなくレーサーレプリカでもないそのデザインに違和感があって敬遠していた記憶があるのですが、今はその実力を知り、その独特のデザインがかえって新しく見えてきました。


貴重なゼロハン2ストという事もあり、今買っておきたい1台です!

タンクと一体化した流麗なハーフカウル♡かっこいいです!

実走行796km!メーターパネルも綺麗です♪

制作・協力

バイクの窓口編集部

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