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【今週のレア車】Vol.180 ホンダ・RVT1000R

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  • 2019.10.02

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今週のレア車は、通好みのスーパーバイク「ホンダ・RVT1000R」のご紹介です。

今週ご紹介するRVT1000Rは国内で発売されていたVTR1000SP-1/2の逆車モデルで、スーパーバイクレースに出場するために発売されたホモロゲーションモデルです。


1999年、ホンダはスーパーバイクレースにおける名車「RVF750(RC45)」の次世代モデルを検討しており、そのプロジェクトで開発されのがVTR1000SPWです。


RVF750(V型4気筒)のように、ロードレースにおいてはマルチシリンダーの方が優位となるはずですが、VTR1000SPWがV型2気筒にしたのは、当時のレギュレーション(ルール)に起因しています。4気筒は750㏄上限なのにに対し、2気筒では1000㏄まで排気量が許されていたためで、さらに2気筒エンジンの方が車重の面でも軽く作ることができたためです。


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デジタルメーターに刻まれるレッドゾーンは10,000rpmから


V型2気筒と聞くと、VT250の拡大版?で低回転から乗りやすいイメージですが、このVTR-SPはレースマシンベースなので当然ながら高回転重視のエンジンです。知人がら聞いた話ですが、低回転のトルクがとても薄く、街乗りは不向きと聞いたことがあります。


それでもレースシーンにおいては4気筒エンジンよりも低い回転域でパワーを発揮することが出来、燃費的にもライダーの疲労度的にも優れていたそうです。その結果、2000年のスーパーバイクレース開幕戦でいきなり優勝しています。


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車検証上の型式はSC45ですが、カウルにはRC51のステッカーが貼ってあります。これは先代のRVF750がRC45だったためで、その後継モデルとして45→51に引き継いだためです。また、先行して発売していたVTR1000F(SC36)がありましたが、こちらは全くの別設計のバイクでした。


今週出品される現車は、走行18000マイル、外装は目立つキズもないバリ物です。アクラボビッチのフルエキが入っており、いつでもサーキット走行会に参加できそうです。現行のCBRやR1に紛れ、このRVTで速かったら何ともカッコいいでしょうね。


■ホンダ・RVT1000R(SC45)

■エンジン:水冷4サイクルDOHC2気筒999㏄

■最高出力:133ps/9500rpm

■最大トルク:10.7kg-m/8000rpm


制作・協力

バイクの窓口編集部

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