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【今週のレア車】Vol.181 ホンダ クレージュタクト
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- 2019.10.09
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、女性をターゲットにしたおしゃれスクーター、ホンダのクレージュタクトです。
時は1983年、バイクブーム真っ只中。原付バイクも例外ではなく若者を中心に盛り上がっていました。
そんな背景のなか、女性をターゲットに定めたおしゃれなイメージを売りにするスクーターが発売されました。それがホンダのクレージュタクトです。
クレージュは、知っている方も多いと思いますが、「AC」というかわいいロゴで人気だったフランスのファッションデザイナー、アンドレ・クレージュの名前です。
当時は、こういったバイクとは違う業界の意匠やキャラクターを取り入れることが流行っており、クレージュタクトもその中の一つでした。
フロントから一体で続くステップボード、シート、後部のタンクまで統一されたデザイン、そして必要にして十分な空冷2スト単気筒のエンジンを搭載するタクトはもともと人気車種でしたが、このクレージュタクトの登場で、一気に女性ユーザーの裾野を広げたといえるでしょう。
実は1983年に発売されたのは1万台限定の「タクト クレージュ仕様」でこのヒットによって1985年にモデルチェンジして2万台限定で発売されたのが今回のレア車「クレージュタクト」です。
先代に比べて、やわらかい曲線基調のデザインやパステル調のカラーリングなどによって、よりかわいらしく女性っぽいスクーターへと生まれ変わり大人気となりました。
ちょっとヤンキーちっくな女の子が乗っても絵になるかっこよさもありましたね♪
その他にもクレージュがデザインした専用のブルゾンやヘルメットも販売されていたのも特徴的でした。
台数限定だったこともあり、販売台数は多くないですが「クレージュ」という名前は多くの人の記憶に残ったことでしょう。
現在も根強い人気があるようで、中古車で販売されているクレージュタクトは、いずれも結構な高値をつけて販売されていたりします。
また、クレージュタクトのエンジンをAF27型のDIOのものに載せ替えたりおしゃれなホイールに変更したりと、カスタムベースにもなっているようです。
今回の個体は走行距離約1600km、機関系も不具合なくパールミントの塗装も生きている良品です。
おしゃれ且つ実用にも十分使用できそうな1台、要チェックです!