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【今週のレア車】Vol.182 ヤマハ FS50
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- 2019.10.17
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、古き良きヤマハの50ccスポーツ、FS50です。
FS50といっても、古すぎてご存じのない方も多いと思います。実は私も知りませんでした・・・。
今からちょうど50年前(半世紀!)の1969年にヤマハから1台の50ccスポーツが販売されました。
当時の50ccとしては高回転高出力の6馬力を発揮する2ストロークロータリーディスクバルブエンジンを積んで、レーサータイプのシート、前後に長い形状のガソリンタンク、アップシート、一文字のハンドルなどスポーティなスタイリングをしたこのゼロハンスポーツはFS-1といいます。
今回のレア車、FS50はこのFS-1のマイナーチェンジ版で、大きな違いはカラーグラフィックとセミアップになったハンドルでした。
当時の50ccスポーツといえばホンダのベンリィSS50やスズキのAS50などがありますが、いずれもストッパー付ロングシート、アップマフラーを装着していたスクランブラータイプ、きっと当時の流行りのスタイルだったのでしょう。
その中でもFS50はその性能もパワフルで最高速度も95kmをマーク、ライバルよりも一歩抜きんでていましたが、セールス的にはどうだったのでしょうか、ほどなく後継機のFX50にバトンタッチしてその姿を消してしまいました。
余談ですがこのFX50が発売されたとき、同時にMR50というバイクも発売されたのですが、その時のキャッチフレーズが「ライバル同士を新発売」という斬新なものでした。
今だとなかなか無いコンセプトだと思います(^^)
話をFS50に戻しますが、さすがに半世紀前のバイクだけに現存する車両はどれだけあるかも図り知れません。
今回の個体はさすがに年式相応のヤレとダメージはあるものの、少し手を入れれば十分実用でも使えそうな一品です。
色は綺麗なオレンジ、走行も5,000km弱、相場情報もほとんど無いこのバイク、いったいいくらで売れるのか興味深々です!
あらためて調べていくうちに、シンプルでコンパクトな2ストロークのこのバイクがすごく気になり始めました。
今乗ればきっとオシャレなコミューターとして注目度バツグン♪だと思いますヨ!