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【今週のレア車】Vol.184 ホンダ ボーカル
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- 2019.11.07
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、スリムで軽量なスクーター、ホンダのボーカルです。
オークション出品車両の中にこのスクーターを見つけた時に、「あれ?どこの国のスクーターだろう?」と思ってしまいました。
お恥ずかしい話ですが全然知らなかったのです。
あらためて調べてみると、1983年の7月にホンダから発売された国産スクーターということがわかりました(^_^;)
コンポーネンツは当時人気のあった同社のタクト(AB07型)と一部共有しており、空冷4サイクル、49ccのエンジンは4馬力を発揮。
Vマチック変速機構を採用して130km/Lという低燃費を実現(30km/h低地走行テスト値)していました。
乾燥重量はわずか45kgで、取回しも軽く女性やお年寄りにも扱いやすかったようです。
見やすく配置された大型のメーターパネルには、「速度警告灯」、燃料ゲージには「満」と「空」のわかりやすい漢字が並んでいい感じに昭和感を出しているのがGood(^^)。
またサイドに貼られた車名が、ステッカーではなく立体的なオーナメントになっているのが何気に高級感があっていいですね♪
車名の「ボーカル」ですが、何か「声」に関する由来があるのかと思い調べてみましたが、それに関する記述は見当たりませんでした・・・。
なんだか少し残念。
特に話題となる要素も見当たらないこのスクーター、発売翌年の1984年には、早くも生産終了。
ちゃくちゃくとレア車への道を歩むのでした。
といっても今回の車両はただ珍しいだけではありません。
この個体はなんと走行距離2km!!!当時の新車についてくる取説や納車整備に必要な部品が袋に入ったままついています。
間違いなく一度もエンジンに火が入る事なく35年以上の年月をそっとどこかで過ごしてきたんでしょうね(^_^;)
そう考えるとあらためてすごいなぁと思ってしまいます。
保管している間についたコキズやキャリア、マフラーの錆などはあるものの少し手を入れてあげればパリッと仕上がりそうです。
ゆるやかな四角基調のデザインといい味のある色目のシートといい、今見るとどこか懐かしくそれでいてお洒落なスクーター、ぜひ注目してみてください♪