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【今週のレア車】Vol.187 カワサキ ZR-7S

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  • 2019.11.27

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、ザッパーの最終形カワサキ ZR-7Sです。

1972年に発表されたカワサキZ1から始まるZシリーズには、ご存じの通りZ2をはじめZ1000、Z750FXなど名車がたくさん存在します。


そんな高性能かつ無骨でいかにも強くて速そうなマシン達の中に少し毛色の違うモデルがありました。


1976年に登場した「ザッパー」と呼ばれるZ650がそれです。(もちろん現在販売されているモデルとは違いますョ)


コンパクトな車体に新設計のKZ650BE型652cc空冷4ストロークDOHC2バルブ並列4気筒エンジンを搭載、軽い車体とハイパワーなエンジンのおかげでビッグマシンに迫る走りを見せ、ジムカーナなどでも活躍するマニアックなマシンとして人気を博しました。


この初代Z650に搭載されたエンジンは、その後、基本設計をそのままに738ccまで拡大され「KZ750EE型エンジン」として多くの後継機に採用されています。


その中のひとつに「ゼファー」があります。


レプリカブーム絶頂の1989年に、まず400ccでカウル無しの懐古的なスタイルのバイクとして登場した「ゼファー400」は、レプリカブームに食傷ぎみだったユーザーの圧倒的な支持を受けて爆発的に売れました。

まさにこの後に来るネイキッドブームの火付け役となったのです。


この人気の中「ゼファー750」は少し遅れて1990年に登場、そのモデルに搭載されていたのが前述の「KZ750EE型」の改良型エンジン「KZ750CE型」でした。


この「ゼファー750」も日本では大ヒット、Z2に似た流麗なスタイルとコンパクトなパッケージで人気となりました。

そしてさらに遅れること数年、Z650から始まったザッパー系モデルの最終形モデルが1999年に発売されました。


それが今回のレア車「ZR-7(S)」です。(やっと繋がりました(^_^;) 


ゼファー750と同じエンジンを搭載して足回りを強化、キャスターを立たせてさらに海外を意識したエアロフォルムを身にまとったこのバイクは、正直….とてもZの系統には見えません。


そのためか、国内の販売的には成功とは言えず、2002年にハーフカウル付の「ZR-7S」が出てもその人気が上向く事は無かったようです。

そして2006年、ひっそりとその役目を終えました。


確かに、今見ても「カワサキ」らしさを感じる事は少ないように思いますが、逆にそれが新鮮でカッコよく思えます。


名機ZR750CE型エンジンを搭載していながら尖がったところをそぎ落としたジェントルなカワサキ、今回の個体はマフラーやブレーキホースなど改造箇所がいくつかありますが、カウルの割れなどもなく程度は良さそうです。


人と違うナナハンを探している方、必見です!

古さを感じさせないコクピット!綺麗です♪

初代Z650 (ザッパー) この画像だけでもカワサキらしさが伝わってきます! Flickrより出典

制作・協力

バイクの窓口編集部

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