【今週のレア車】Vol.194 スズキGT380
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- 2020.02.19
その他の記事 2020.02.05 毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、スズキGT380です!
本日紹介するのは「サンパチ」ことスズキGT380です。
1972年に発売されたロードスポーツモデルで、3気筒のモデルとしては最小気量でした。
空冷2ストローク直列3気筒エンジンに6速トランスミッションを組み合わせて搭載されました。
当時は350ccが主流であったが、なぜ380ccという中途半端な排気量になってしまったかというと、
GT250の2気筒エンジンをベースに1気筒分を追加した、3気筒とした開発経緯があったからでした。
また機能面の特徴としては、
ギヤポジションインジケーターを速度計と回転計の間に設置。
シリンダーヘッド付近を流れる空気の流れを速くして、冷却効果を高めるために角張った空気導入ケース「ラムエアーシステム」を搭載。
当時カワサキのSSマッハシリーズ、KHシリーズがライバルとして存在し、カワサキはスピードを追求したのに対して
スズキは独特の路線を追求し、エンジンは低回転域のトルクも太く、排気煙も比較的少なめでした。
また車体バランスも良く、2ストローク3気筒らしいスムーズな走りを実現させました。オフロードのように砂利道でも非常に乗りやすいバイクでした。
そのためバランスがいい中型自動2輪であったため、自動車教習所にも教習車として導入されていました。
GT380の販売年数は意外にも短く、前期型(1971-1973)B0、B1、B2の3型、後期型(1973-1978)B3、B4、B5、B6、B7の5型とマイナーチェンジを繰り返したが、
時代の流れで4ストロークエンジンが主流になり、GT380、B7型を最後にGTシリーズは幕を閉じることになりました。
長く人気を保った車種であったため、現在でも旧車愛好家の間で、また暴走族・旧車會の間では改造車種として人気が高く、車両の程度を問わず高値で売買されています。
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