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【今週のレア車】Vol.202 スズキ ハスラーTS250
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- 2020.04.22
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、スズキ ハスラーTS250です。
ハスラーといえば、「遊べる軽!ハスラー」のCMを思い浮かべる方もいらっしゃると思います。
CMを頻繁に見ていたせいか、脳内再生が余裕でできてしまいます。
クルマとバイクの名前が同じなのは、二輪、四輪の両方を作っているメーカーで見られます。
スズキでは他にバンディット、パレット(若干スペルが違う)などがあります。
ホンダの場合はトゥデイ、インテグラ、ジャズ、ホライゾン、フィット、ジェイド、スパーダなど数多くあります。
今回紹介するハスラーTS250はTSシリーズのひとつ。
空冷のTSシリーズおよび水冷のTS50Rについては「ハスラー」が愛称として使用されていました。
スズキ・ハスラーはヤマハ・DTやホンダ・エルシノアとならぶオフロードバイクのブランドでした。
TSシリーズは全車2ストローク単気筒でした。
1968年に発売されたTS250から1981年までは空冷式エンジンを搭載しており、1982年以後のTS50R、1989年の125R、200Rは水冷式エンジンを搭載しています。
ハスラーTS250単気筒ピストンバルブのエンジンは前年のワークスモトクロッサーRH68の技術を引き継いでおり、最高出力は18.5PS、最大トルクは2.36kgm。
別売のキットパーツをモトクロスの競技用に装着することにより最高出力を25psまで上げることが可能でした。
外装はマフラーの取り回しはエグゾーストポートからシリンダーの横を通り、サイドカバーと一体となったフルアップマフラー、「かまぼこ型」といわれる薄型ヘッドライトなど、全体の外装デザインはスタイリッシュかつ個性的なものでした。
仮面ライダーシリーズでもハスラーTS250はマシンのベース車として使用されることが数多くありました。
完成度の高いスタイルで人気を博した車両でした。
しかし1982年の空冷モデルの生産終了後、TS250ccモデルは国内では発売されなくなってしまいました。
後継となったのはエンデューロレーサーとRMX250Sであったが、環境問題などから2ストローク車の生産が縮小傾向になり、1998年に生産終了してしまいました。
この後、スズキのオフロードバイクは4ストロークのスズキ・DRに集約されていきます。