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【今週のレア車】Vol.205 スズキ XN85 TURBO

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  • 2020.05.21

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回はスズキ XN85 TURBOです。



本日のレア車はスズキ「XN85 TURBO」です。

名前の通りターボチャージャー搭載車になります。


1970年代後半に、四輪各メーカーで出力向上のためターボチャージャーを採用する、ターボブームがおきていました。

その流れで1980年代はじめ、二輪各メーカーもターボ車の開発に着手し始めました。


ホンダは「CX500 TURBO」、ヤマハは「XJ650 TURBO」、カワサキは「GPZ750 TURBO」などを発表しました。




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スズキはターボチャージャー搭載車初となる「XN85 TURBO」を発表しました。

「XN85」の名前の由来は、85ccではなく、最高出力85PSからきています。




最大の特徴であるエンジンは「GS650G」のエンジンをベースに開発され、

排気量673cc、最大出力85PS/7500を生み出す、

空冷4サイクル並列4気筒ターボチャージャーを搭載しています。


インジェクション吸気でコントロールされた出力特性は、中速域(4000回転付近)から

ターボが作動することよって、扱いやすく、リッターバイクと比較しても遜色のないパワー、加速力を可能にしました。


GS650G(輸出モデル)の最大出力73PSと比較しても、115%以上の出力向上を実現しました。




車体の形状はカタナを連想させ、外装はシルバーに赤と紺のラインを施した、

ターボチャージャー搭載車にふさわしいシャープなビジュアルとなっています。


細かいデザインにも拘り、フロントカウルの「TURBO」の文字を反転させ、

前方のクルマがミラー越しに「TURBO」の文字を確認できるようにしました。




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た乗り心地にも拘り、フルフローターサスペンション、ブレーキ時に油圧を使うことで、

ノーズダイブを抑制するANDF、足回りの装備も充実さえていました。




しかし「XN85」は輸出専用車両であったため、国内でその姿を確認することは滅多にありません。

それでも当時の最新技術を盛り込んだ「XN85」のピストンクーラーなどの技術は、

後の油冷エンジン時代にも引き継がれました。

制作・協力

バイクの窓口事務局

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