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【今週のレア車】Vol.209 ヤマハ YSR50
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- 2020.06.17
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、ヤマハ YSR50です。
本日紹介する車両は、ヤマハ YSR50です。マルボロカラーです。
バイクブーム真っ只中の中、1986年にヤマハは当時爆発的人気を博していたレーサーレプリカ、YSR50/80を発売しました。
YSR50/80は世界GPワークスマシン、ヤマハ「YSR500」のミニ版レーサーレプリカでありましたが、
ヤマハ・レーシング・テクノロジーが凝縮した本格的な仕上がりでした。
エンジンはヤマハのアメリカモデル「RX50/80」をベースに、空冷2ストローク単気筒エンジンを採用し、
YSR50は7馬力と高い馬力を発揮しました。YSR80は8.8馬力でした。
当時スズキから発売されていた、空冷4ストローク50ccレーサーレプリカ GAGは5.4馬力でした。
またYSR50/80には、ヤマハスポーツモデルで使われていた「YEIS(Yamaha Energy Induction System)」を採用し、
吸気流速のムラを軽減し安定した吸気効率を確保することで、
燃費向上の他、ハーフスロットルでのパワー、トルクが向上し、パワーのムラを軽減することができました。
5速ミッション、油圧式ディスクブレーキ、セパレートハンドル、ダイヤモンドタイプのスチールフレーム(初期型)など、
サーキットでの走行を可能にするスペックを装備し、後に12インチクラスの定番モデルにもなりました。
1986年に発売され、1988年には2型も発売されますが、
後追う形で発売されたホンダ NSR50の本格仕様の車体とパワーに圧倒され、1992年に生産終了してしまいます。
それでも12インチレーサーレプリカ、2ストロークエンジンという新しいジャンルを開拓したYSR50の功績は変わることはありません。