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【今週のレア車】Vol.212 ヤマハ DT50

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  • 2020.07.08

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、ギヤ付きバイクの練習にぴったり!ヤマハ DT50です。

ヤマハのDT50といえば、バイクブーム全盛期の1982年に誕生して実に15年以上も販売され続けたベストセラー且つ有名なバイクです。


1960~70年代に生まれた方々の中には、ギヤ付きバイク入門用に乗ったという人も多いのではないでしょうか。

当時、ゼロハンロードスポーツとしてすでに人気車種となっていたRZ50に積まれた水冷2ストローク単気筒エンジン(7.2馬力を発揮!)を搭載、YEIS (ヤマハエネルギーインダクションシステ/2ストロークエンジンに搭載された吸気菅に用いられた負荷装置)、6速ミッション、前後ドラムブレーキ、フロント19、リア17インチの大径ホイールなど本格装備を与えられていました。


ジャンルとしては1968年から販売されていた同社のDT-1と同様、「トレール車」と位置づけられていましたが、どちらかというと市販モトクロッサー「YZ」のイメージに近く「スーパートレール」と呼ばれていたようです。


フロントには大径のインナーチューブを採用したテレスコピックサス、リアには信頼性の高いモノクロスサスを驕り、高圧窒素ガスとオイルを用いたド カルボンタイプのダンパーで卓越したクッション性能を発揮しました。

その他メーター周りはタコメーターを装備、水温系はもちろんブレーキ摩耗インジゲータ、タイヤ摩耗を確認できるウェアインジゲーターなども備えており50ccの原付とはいえ、オフロードを速く、安全に走破するための装備があちこちに投入されていました。

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まさに当時のヤマハのテクノロジーが注ぎこまれた気合いの入ったモデルと言えるでしょう。


この記事を書く際、DT50の走行動画を探して見ていたのですが、今はもうあまり聞くことのできない原付2ストロークのエンジン音は、バイクに乗り始めたあの頃を思い出させてくれてワクワクします。

そして、加速していくときの音とチャンバーから吐き出される白煙、たまりません!


きっと今でも乗れば絶対楽しいですし、ベテランもビギナーも十分に遊べるバイクだと思います。

こういうバイクが、増えていくと(2ストでなくても)もっとバイクが好きな人が増えるのではないでしょうかね~(持論)♪


DT50はレア車というのは少し違うと思いますが、こんな楽しいバイクもあるんだよ、と若い方にも知ってもらいたく取り上げさせていただきました。


今回の個体は、年式相応のダメージはあるものの走行は6千km弱、まだまだ楽しませてくれそうな1台!セリ結果が楽しみです。

50ccとは思えない立派な車格も人気の秘密でした。

当時のカタログより。カラーリングはこちらの方が人気だったようです。

制作・協力

バイクの窓口編集部

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