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【今週のレア車】Vol.217 ホンダCB400SF バージョンR

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  • 2020.08.19

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回は、誰もが知っているCB400SF・・・ではなく、角目のバージョンRです。

CB400SFといえば、その素直なエンジン特性や取り回しやすい車体が教習車としてぴったりで多くの教習所で使用されています。


そのため跨ったことのある人も多いのではないでしょうか?


1992年にCB-1の後継車として登場したCB400SF(NC31型)は、バイクらしいオーソドックスなネイキッドスタイルが人気となり、NC39型、NC42型と熟成と進化を遂げながら現在も販売されているロングセラーモデルです。


カタマリ感のあるタンクやフロントからテールまで流れるようなデザインは、特に大きな変更もなく完成度の高さをうかがわせます。


そんな、ある意味定番のようなこのバイクに、チャレンジングなモデルがあったのをご存じでしたか?


そう、それが今回の「バージョンR」です。


NC31型の発売に遅れること約3年、ビキニカウルと角目ライトを装着し、ド派手なオレンジ色もカラーラインアップされていました。

見た目の違いに目が行きがちですが、「R」の名に恥じないよう機能面でも手が加えられていました。


フレームには、ダウンチューブにクロスパイプを追加し、適度なしなりと剛性をバランスよく両立させています。

また点火にPGM-IGを採用し、アルミ製のサイレンサーをおごった新設計の排気システムを備えていました。

その他にも専用メーター、サスペンションの変更など手が加えられていたのです。


特に、見た目の特徴である角目ヘッドライトは形だけでなく、いかに明るく、いかにライトバルブの寿命を延ばすかを徹底的に考えられて開発された開発陣渾身の優れモノだったようです。


ところが・・・もともとバイクらしいオーソドックスなネイキッドスタイルが人気だったCB400SFですから、この角目ビキニカウルは中々受け入れられなかったようで、わざわざ丸目に変えてしまう人も多かったようです(*_*)


このように定番からチャレンジしたモデルであったバージョンRは、セールス的にも振るわずCB400SF史上もっとも人気のなかった車種のレッテルを貼られてしまいました。


そのため、現存する車体も非常に少なく街で見かけることもほとんどないと思います。


今回の個体は、オリジナルのオレンジカラー、走行距離も1万km未満と希少です。

綺麗に仕上げて乗れば注目の的間違いなし?!セリ結果が楽しみです♪

タンクから後ろは見慣れたCB400SFなのですが(;^_^ 何気にエンジンにも手が加わっているのです。

専用メーターです。走行距離少ないです(^^♪

制作・協力

バイクの窓口編集部

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