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【今週のレア車】Vol.222 ホンダ・ピープル

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  • 2020.09.23

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回は、ホンダ・ピープルです。


本日ご紹介するバイクは、ホンダ・ピープルです。



一見バイク?と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、エンジンを搭載した原動機付自転車です。


むしろ正真正銘の原動機付自転車といってもいいでしょう。


また自転車と同様にペダルが付いているので、「ペダル付き原動機付自転車」、つまりはモペッドに該当する車両です。




ホンダ・ピープルは1984年2月22日に発表され、東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・京都・兵庫・和歌山・奈良の9都府県では3月15日、その他の道県では4月1日より発売されました。


なぜ自転車のようなバイクを発売したのかというと、これまでバイクに親しみにくかった女性層をより一層取り込むために、気軽に乗ることのできるバイクを発売しました。


過去にもホンダは、1976年にファミリーバイク「ロードパル」、1980年にスクーター「タクト」を発売し、新しい二輪車の需要を開拓し、新しいカテゴリーを創造してきました。



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このバイクの特徴は、自転車と同方式のパイプフレームに、超小型で軽量(4kg)の2サイクル・24ccエンジンを搭載していることです。


超小型で軽量のエンジンは市街地走行を目的につくられたため、静粛性、燃料経済性(90km/L)にも優れています。


エンジン始動は通常のバイクとは異なり、ペダルを漕ぎつつスロットレバーを押すことにより始動する構造となっています。


また最高速は18km/hと控えめではありますが、坂道での走行や、重い荷物の積載時には、ペダルを漕ぐことで、パワー不足を補助することができます。




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装備面では、前・後輪に20インチ(内径)タイヤやドラムブレーキを採用しています。


また高さの調節可能なシートや、メーター自体がないなど自転車感覚に限りなく近い装備となっています。




「エンジンが自転車の運転を補助する」といコンセプトは、電動アシスト自転車の先駆けといっても間違いではないでしょう。

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