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【今週のレア車】Vol.225 スズキ・ST400エンプター

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  • 2020.10.14

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回は、スズキ・ST400エンプターです。

本日ご紹介するバイクは、スズキ・ST400エンプターです。


テンプターは、当時絶大な人気を博していたヤマハ・SR400に対抗するトラディショナルスタイルの車両として1997年に発売されました。

ビジュアルはイギリス製のビンテージバイクをイメージされています。

レトロ、トラディショナル、クラシカルといった言葉が似合い、シンプルなデザインだが完成度の高い車両になっています。


個人的にはトライアンフ・ボンネビルを彷彿させる雰囲気があるように感じます。




全体のビジュアルだけでなく各部をみてみると、当時の技術で再現したビンテージメカニズムが至る所に散りばめられているのがわかります。

エンジンはアメリカンモデル、スズキ・サベージ400をベースにした、排気量396ccの空冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒を搭載しています。

直立したシリンダーとノートンの「フェザーベッドフレーム」に似た特徴的なフレームワークがビンテージバイクのような雰囲気を生み出しています。


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またブレーキは前後ともにドラムブレーキ、前輪側はダブルパネルツーリーディングを採用しています。レース用オートバイやスズキ・GT750など採用例が少ないこともあり、エンプターの特徴の一つとなっています。

これらのブレーキをH型リムと組み合わせたスポークホイールも、ビンテージバイクのような雰囲気をより醸し出させています。




しかしSR400の人気やスポーツレプリカの流行に抗えず、2000年にはライン入りの新タイプの外装が追加されたが、それが最後のモデルとなり、2002年末までに製造終了となってしまいました。


ビジュアルではSR400や英車と間違えられたり、比べられたりしていたそうだが、テンプターの完成度や安定感は抜群だったそうです。


制作・協力

バイクの窓口編集部

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