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【今週のレア車】Vol.64 またまた奇跡の走行1㎞! スズキGSX1000刀

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  • 2017.05.10

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回は、またまた出ました奇跡の1台。誰もが知っているカタナの、なんと走行1㎞!しかも1,000です。


カタナについては色々なところで語られているので簡単に説明しますと、

1980年のケルンショーで参考出品されるや、すさまじい反響を呼び、

翌1981年、GSX1100カタナとして、ヨーロッパ向け輸出販売が開始されました。


日本では、当時排気量750㏄上限自主規制があった為、翌年の

1982年に750カタナとして発売されましたが、排気量だけでなくアップハンドル

(耕運機ハンドル、なんて揶揄されてましたね)・スクリーンなし等、規制の影響で

輸出仕様と異なる部分が多々あった為、原型に近づけようとしたオーナーが

こぞってハンドルをクリップオンタイプに付け替えていましたが、警察から違法改造として

狙い撃ちされ「カタナ狩り」なんて呼ばれていました。


ちなみに1994年には排気量規制上限撤廃により国内でも1100が販売開始、

2000年のファイナルエディションまで、息の長い人気を誇りました。


ちなみに1000カタナは主にアメリカのスーパーバイク選手権のレギュレーションに合致させる為に

ボアダウンされたモデルで3年間のみ販売されたそうで、レアであるものの、

特に限定車的な付加価値があるわけでもないので、プレミアムが付くような状態にはなっていません。


現車は当然ながら逆車で、残念ながら書類ナシですが、希少な1,000、しかも走行1㎞。

これまたレアな速度警告灯付。当時のレギュレーションでは必須装備だったはずなので、

国内登録する前提だったんでしょうが、何らかの理由で登録されずに今に至ってるんですね。


保管状態があまり良くなかったせいか、ところどころにサビも見られますが、

恐らく世界中探しても出てこない未走行のカタナ、是非綺麗に仕上げてあげてほしいものです。

メーターまわり。走行1㎞! 速度警告灯ついてます。

制作・協力

バイクの窓口編集部

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