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【今週のレア車】Vol.76 ヤマハ AG200

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  • 2017.08.02

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。今回はヤマハ異色のオフロードバイク、AG200です。


1985年に発売されたAG200はかなり異色のバイクです。

まずはそのスタイル。


同時期の兄弟車にはセローやTW200がありますが、スタイルは率直に言ってどうにも無骨。

各部を見ていくとこのバイクならではのユニークさがいくつも発見できます。

ライトガードを兼ねたフロントキャリア、大きなリアキャリア(そのせいもあり乗車定員1名)

ハンドル/エンジンガードや前後泥除け、リブ入りの燃料タンクなど、かなりのヘビーデューティーさ

ですが、それもそのはず、このバイクは農場などで使用されることを前提にしたバイクなんですね。


ちなみに車名のAGは農業・牧畜などを意味する「Agriculture」の略だそうで、

そのままズバリの車名です。

そういう目で装備を更に見ていくと「なるほどもっとも」の、ドラムブレーキ、チェーンケース、

左右両方のサイドスタンド、クラッチホルダーなど、牛追いや羊追いで泥濘地を走り回る際に

とても有効な装備になっているんですね。


 海外では「Agricultural offroad Motorcycle」というカテゴリでまだ販売されているようで

息長く人気あるモデルですが、その徹底した機能と無骨なスタイルは、残念ながら日本で

受け入れられるものではなかったようで、実質1年余りの販売で終了したようです。

ピークを過ぎたとは言えまだまだバイクブームの頃に生まれた割には存在自体を知らない方も

多いのではないでしょうか。


現車はそんな日本ではレアなAG200。

日本での発売時はたしか黄色しかなかったような(間違ってたらすいません)記憶ですし、

程度も上々、ディテールを見るとどうやら輸入モデルのようです。

北海道あたりをこれでツーリングしたら絵的にはぴったりはまりそうですね。

万人受けするバイクでは正直ないかもしれませんが刺さる方にはこれ以外ない、

というバイクかも知れませんね。

ハンドル回り。ごっついキャリア・タンクですね。

フルカバーのチェーンケースと右側にもあるサイドスタンド!

制作・協力

バイクの窓口編集部

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