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【今週のレア車】Vol.90 スズキ ウルフT90

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  • 2017.11.15

毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回はスズキのネイキッドスポーツ”ウルフ”の元祖、ウルフT90です。


ウルフと言えば、40代から50代の方なら”ガンマのネイキッド版”を思い出すと思いますが、

今回ご紹介するウルフT90は、1969年に発売された”元祖ウルフ”になります。


125㏄版と90㏄版がありましたが、ウルフT90はこの排気量でなんと2気筒なんですね。

スペック的には空冷2サイクル2気筒、89㏄、最高出力10.5ps、最大トルク1.38kgmで、

メカもユニークですが、最大の特徴はなんと言ってもそのスタイルです。


もう50年近く前のバイクですが、今でも通用する程の洗練されたスタイル。

調べてみるとあの有名なジュージアロらしいんです。

丁度その頃スズキでロータリー搭載のRE-5をデザインを手掛けていたりしてますので、情報の

信憑性はどうやら高そうです。

そう言われてみるとフロンテクーペやロータスエスプリあたりにも通じるシャープなデザインですね。

スクランブラーでもないのにアップされたマフラーも、デザインにマッチしていて独特の美しさが

あります。

125㏄とはエンジンやホイールなどメカ的な部分とは別に、タンクデザインが異なりますが、

個人的にはこちらのT90の方がシャープなデザインでかっこいいと思います。


現車は、程度はエンジン不動なのが残念ですが、外観は錆・くもりは目立つものの、

ほぼノーマル状態を保っています。

なにせ希少なウルフT90。オークション出品車両の下見件数も旧車の程度極上車と

変わらないくらいで、人気の程が伺えます。

是非レストアしてその美しい姿で再び路上を走らせてあげて下さい。


遠藤イヅルさんが「名車カタログ」でT125の方を記事にしています。ご覧になりたい方はこちら。

https://www.moto-auc.com/report/column/19-t1251969

走行16,000㎞と走行と少なめ。錆以外は程度もそこそこ。

アップマフラーにした理由がよくわかるカット。ベストな位置ですね。

制作・協力

バイクの窓口編集部

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