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【今週のレア車】Vol.99 ハーレーダビッドソン XLCR
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- 2018.01.23
毎週木曜日に行われる業者間バイクオークションに、全国から出品される中古バイクの中から、レア車をピックアップしてご紹介するこのコーナー。 今回は、ハーレー唯一のカフェレーサー、XLCRです。
1977年にハーレー創業者の末裔である、ウィリアムGダビッドソンが生み出したハーレー正規の
カフェレーサーXLCRは、ハーレー初のキャストホイールやビキニカウル、ヨーロピアンカフェレーサーの
様なタンク&シート、フラットハンドル、ブラックアウトされた各部などにより、一般的なハーレーの
ディテールとは全く異なる仕様となっています。
モチーフは当時ロードレースで活躍していたXRTTやダートトラックのXRとのことですが、従来の
ラインナップと異なるそれは、アメリカでは受け入れられず翌78年の2年間で3,000台あまりを
生産したのみで終了しています。
現在ではそれ故、幻の名車として人気が上がっており、スポーツスターをベースにXLCR風
カスタムを行ったケースはよく見られますが、昨年発売された新世代ハーレーである、XG750
ベースの”ストリートロッド”は、ハーレー自らがXLCRの特徴を模した外観としています。
XLCRは生まれた時代が早すぎたのかもしれませんね。
ちなみに、ハーレーに詳しい方は今さら話ですがXLCRのモデル名についてちょっと解説。
XLはご存じの通りスポーツ系モデルであるスポーツスターの呼称ですが、そこに付くCRはズバリ
「カフェレーサー」。
なので、「スポーツスター・カフェレーサー」という意味なんですね。
そもそもの生産台数が限られており、さらに日本へは新車販売時ほとんど入らなかったそうで、
ハーレーの中でもかなりレアな車種になりますが、現車は初度登録が1978年になっており、
恐らく新車時から日本に生息している希少な個体と思われます。
かれこれ40年前の車両なので年式相応のヤレは見られますが、希少なXLCR、興味ある方は
是非この機会に。