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カスタムの基本!中古バイクのマフラー交換
- バイクのメンテ記事
- 2018.07.17
中古バイクの中にはマフラーのカスタムを施しているものが多数ありますが、純正のマフラーから交換する目的をご存知でしょうか。マフラー交換は正しい知識を持って行わないと交換した後に後悔することも少なくありません。今回はバイクのマフラー交換について詳しく解説していきます。
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マフラー交換は何のために行う?
(1)外観
自動車やバイクのカスタムの基本といえばマフラー交換といわれています。エンジンから排出された燃焼ガスを車外に出すことを目的としているのがマフラーですが、バイクの外観として目立つ位置に配置されていることから、マフラーのカスタムを施すということはその人の個性をアピールすることにもつながります。
(2)排気音
また、マフラーを交換することによって排気音が変わり、純正にはない迫力のある音に変化することが多いです。サーキット場で耳にするような甲高い排気音から、ハーレーダビッドソンのような低音の利いた排気音まで、マフラーによってその音は全く違います。
一般的にスポーツタイプのバイクには高い音のマフラーが、アメリカンやクルーザータイプには低音のマフラーが好まれる傾向にありますが、音の感じ方は人それぞれ。自分で心地よいと感じる音のマフラーをチョイスしてみるのが良いでしょう。
このように、バイクのマフラーを交換することのメリットは主に外観上の良さと排気音の2つが挙げられます。
ちなみに、マフラーの中にはフルエキゾーストとスリップオンという2つのタイプが存在します。フルエキゾーストタイプはマフラーから先に伸びているフルエキゾーストパイプとサイレンサーが一体化されているもの、スリップオンタイプはそれぞれが独立しているものを指します。
これらを踏まえて、実際にマフラー交換を行う際にはどのような手順を踏んでいくのか詳しく解説していきましょう。
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純正マフラーのままを選ぶメリット
スタイル面を考えたときに、純正の姿のほうが良いと感じる人もいます。中古バイクを購入後もあえて何も手を加えず、純正のままのスタイルで楽しむユーザーも少なくありません。純正のマフラーからカスタムを施すことでエンジンの性能を十分引き出すことができない等、燃費が悪化するケースもあります。 マフラーを交換すると迫力のある排気音が楽しめるというメリットはありますが、一方で近所の住民にとっては騒音に感じる人も多いものです。自宅の近所に到着したらエンジンを切って移動させ、エンジンの空吹かしはしないなど、周囲への配慮が必要です。
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マフラー交換はどのように行う?
(1)取り外し
バイクのマフラー交換は必要な工具さえ揃っていれば、比較的簡単な作業で行うことができます。手順としては、マフラーが固定されているボルト類を緩め、マフラー本体を少しずつ揺らしながら取り外すというものです。マフラーが固定されている箇所は主に3箇所。マフラーの正面とブレーキペダル、タンデムステップの付近などにあります。スポーツタイプでカウルが装着されているバイクの場合は、事前にエンジン付近にあるカウルを取り外してから行いましょう。
(2)装着
マフラーの取り外しが完了したら、ガスケットとエキゾーストパイプを装着します。このとき、装着する角度によってマフラーの取り付け位置も決まってくるため、慎重に場所決めをする必要があります。取り付け位置が決まったら、エキゾーストパイプとマフラーの接合部分に液体パッキンを塗ります。液体パッキンが乾いたら、ボルトを所定の位置で締めてマフラー自体の角度を微調整して作業終了です。
(3)タイプ別の注意点
ちなみに上記の方法はフルエキゾーストタイプの交換手順です。エキゾーストパイプとセンターパイプ、サイレンサーが分かれているスリップオンタイプの場合はエキゾーストパイプを取り外す必要がなく、作業の手間は少ないです。
最後にエンジンをかけ、マフラーの接合部分などから排気が漏れていないかをチェックしましょう。排気漏れをチェックするには接合部分にティッシュペーパーなどを近付け、アクセルを吹かした際にティッシュペーパーの動きを見るという方法があります。
■不安な時はショップへ相談
メーカーや車種によっては特殊な工具が必要となるケースもあり、作業を行う中で不明な点や不安なところがあれば専門点に依頼するのがベターです。
中古バイク購入後にカスタムの手始めとしてマフラー交換を検討している人も多いことでしょう。今回ご紹介した内容を参考に、自分に合ったスタイルや排気音になるよう試してみてください。
バイクネットAJ事務局