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中古原付の走行距離はどれくらい?目安と注意点

  • バイクのメンテ記事
  • 2018.09.10

中古バイクは一般的に年式や走行距離によって価格が決まっています。しかし、実は高年式や低走行距離のバイクが必ずしも良いバイクというものでもありません。中古の50cc原付バイクを購入する場合、目安となる走行距離はあるのでしょうか。詳しく解説していきます。

  • 中古バイクにおける走行距離

中古バイクを購入する際に気になるのが走行距離です。1,000km走行しているバイクと1万km走行している中古バイクでは、前者のほうが状態が良いのではないかと考える人が大半です。しかし、実際は一概に走行距離だけで中古バイクの状況を判断することは難しいものです。

例えば、日常的にバイクに乗り続け、定期的にメンテナンスを施してきた1万kmのバイクと、1年のうちで数えるほどしか乗らずにメンテナンスも放置してきた1,000kmのバイクでは、前者のほうがエンジンの状態が良い場合がほとんどです。他にも保管状態や前オーナーの運転の癖、どの程度の回転数をメインに走行してきたかなどにもよってコンディションは大きく変わってきます。

バイクという乗り物は人によって用途も異なります。通勤や通学、日常生活の移動手段として使用する場合はほぼ毎日バイクに乗ることになりますが、趣味でバイクを楽しむ人の場合は月に数回程度、またはそれ以下の頻度でしかバイクに乗らないケースも珍しくありません。バイクは適度な距離を高い頻度で乗り続けることで良い状態を維持し続けることができます。

  • 中古原付の走行距離の目安

定期的なメンテナンスを心掛けていたとしても、エンジンに不調をきたしたり消耗品の交換が必要になる日は必ずやってきます。自動車の場合は10万kmが一つの目安とされてきましたが、適切なメンテナンスを怠っていなければ20万km、30万kmと維持し続けていくことは十分可能です。バイクも同様に、一説には3万kmや5万kmといった目安の走行距離はありますが、一概にすべてのバイクに共通する基準とはいえません。

また、エンジンの特性として、高回転で長時間走行し続けていると大きな負担となります。一般的に排気量が小さいエンジンでそれなりのスピードを出そうとすると、エンジンの回転数を上げなければなりません。そのため、排気量の小さい原付バイクはエンジンの寿命が短く、排気量の大きい中型以上のバイクは寿命が長い傾向にあると考えられています。

50cc原付バイクの場合、1万kmをひとつの目安として考えているユーザーも多いです。そもそも長距離の走行を前提としていない原付バイクの場合、日常的にバイクを使用していたとしても1万kmの走行距離を突破するには長い期間を要します。1万kmと聞くと寿命が短いイメージを持ってしまいますが、実際に乗り続けてみると意外なほど高寿命であることが分かります。

もちろん、あくまでも1万kmはひとつの目安に過ぎず、実際にはメンテナンス次第で3万km、5万kmという距離を走破することも十分可能です。また、総合的に見てAT車にくらべてマニュアル車のほうがミッションに与えるダメージも少なく、より高寿命であるということも言われています。

  • 走行距離の詐称に注意

自動車やバイクを中古で販売する際に、年式や走行距離によって価格は大きく変わってきます。最近はほとんど話題になることも少なくなりましたが、走行距離を偽装して販売する悪徳バイクショップも存在しています。いわゆるメーターの巻き戻しとよばれるもので、当然のことながら走行距離を偽って販売することは詐欺であり違法行為です。

走行距離を偽装する手段はメーターの巻き戻し以外にも、メーターそのものを交換するという手法も存在します。最近ではデジタルメーターの車種も増えてきていますが、アナログメーターでないからといって安心はできません。デジタルメーターであってもメーターの巻き戻しは技術的に可能と言われており、完全に走行距離の詐称を撲滅することは難しいのです。


■まとめ

修理やパーツ交換など、何らかの理由によりメーターを交換した場合は「走行距離不明」などの表記をします。中古バイクを購入する際には走行距離の詐称に注意しつつ、信頼できるお店を選ぶことが最も重要です。気になるバイクを見つけた際は、訪問前にバイクショップ情報もしっかりと確認しておくことをおすすめします。

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