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中古バイク購入時のチェックポイントその3~足回り
- バイクのメンテ記事
- 2017.12.20
中古バイクを購入するにあたっては、必ずチェックしておきたい箇所が幾つかあります。特に大型バイクは車重もパワーもありますから、足回りに負担がかかります。 ここでは、中古バイクを買う際、足回りのどこをチェックすべきかを解説します。
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駆動系
(1)チェーンドライブ
チェーンは消耗品ですから、走行距離に応じてスプロケットやチェーンは摩耗してきます。
チェックポイントとしては、
・チェーンに錆や固着はないか
・チェーンのたるみは適正か(これは調整できます)
・チェーンがマフラーやスイングアームに擦れたあとはないか
・スプロケットが尖っていないか、山に欠けはないか(尖っていると使用限界です)
※エンジン側の「ドライブスプロケット」、後輪側の「ドリブンスプロケット」両方見るとベストです
(2)シャフトドライブ
シャフトドライブの場合は、後輪がスムーズに回るかどうかがチェックポイントです。メインスタンドを立てて後輪を浮かせ、手でタイヤを回してみます。そのとき、
・想像以上に重くないか
・異音、ゴリゴリした感触がないか
をチェックします。どちらかでもあれば、オイルが固くなっているか、内部がイカれている可能性があります。また、
・ギアボックス周囲からオイル漏れがないか
もチェックしましょう。
そして、これらの点に一つでも該当するところがあれば、納車前に整備あるいは交換してもらいましょう。購入後に気づいた場合は、チェーン一式で5万円前後、シャフトだと10万円程度かかってしまいます。-
サスペンション
チェックポイントは次のとおりです。
(1)フロントサス
・インナーパイプに錆や傷はないか(手で撫でると分かります)
・アウターパイプがひどく錆びていないか、傷はないか
・フロントブレーキをかけてフォークを縮ませ、ふわふわした感触がないか
※あればダンパーが抜けている可能性があります
・フォークブーツに亀裂かないか、オイル漏れはないか
・左右の劣化具合が同じか
またハンドルを左右に動かし、ステムベアリングのガタ、引っかかりもチェックします。
(2)リアサス
基本的にはフロントサスと同じで、リアサス特有のチェックポイントとしては、
・ダンパーが抜けていないか
※シート後端を押して、ふわふわしないかをチェックします。すればダンパーが抜けている可能性があります
・モノサスの場合、リンクが正常に動くか、錆やオイルもれがないか
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タイヤ
タイヤは、前オーナーのテクニックや走る道によって、減り方が大きく違ってきます。
・ヒビ、割れはないか
・スリップサインが出るほど減っていないか
・左右の片減りがないか
※もし片減りしていたら、そのバイクはやめましょう。車体が歪んでいる可能性があります
・サイド末端まで使われていないか、サイドが溶けていないか
※これら特徴があるバイクは、かなりハードな走りをしていた証拠です。転倒や事故歴の可能性が高くなります
また装着されているタイヤがツーリングタイヤかハイグリップタイヤか等、銘柄を見ることによっても、前オーナーの使い方はある程度推測できます。
以上、足回りについて見てきましたが、大型になればなるほどこれらは早く傷みますから、見落としがないよう、十分チェックしたいものですね。
バイクネットAJ事務局