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バイクのメンテナンスで揃えておきたい道具
- バイクのメンテ記事
- 2022.09.08
今回は、バイクのメンテナンスで揃えておきたい道具をご紹介します!
バイクを手に入れると、単に走るだけではなく、自分でメンテナンスもしたいと考える人が多いのではないでしょうか。
もちろん最も確実な方法はバイクショップに依頼することですが、比較的簡単な作業だけでも自分で出来るようにしておくことをおすすめします。そうすればバイクを常に良好なコンディションに保てますし、工賃や時間の節約にもつながります。
ということで、今回はバイクのメンテナンスをするにあたって、ぜひとも揃えておきたい、そして揃えておくと便利な道具をご紹介します。
■軍手
バイクには汚れている場所、尖っている形状のパーツ、手を挟むと危険なポイントなどがいくつかあります。なのでメンテナンスをする際は必ず「軍手」を用意しておきましょう。できれば滑り止めがついている軍手がよく、工具を使ったりバイクを取り回す際に力を入れやすくなります。
また、オイルなどの油脂類を使ったり、洗車をする際に重宝する「防水仕様の軍手(グローブ)」も用意しておくと更に作業がはかどります。
■ハンディライト
例えば前後のブレーキパッドの残量や、奥まった場所にあるパーツの状態を確認する際にあると便利なアイテムが「ハンディライト」です。
スマートフォンの懐中電灯モードでも代用できますが、コンパクトで光量が大きいLEDのハンディライトが一つあると重宝します。特にメンテナンス用に作られたものは「ワークライト」とも呼ばれています。
おすすめのハンディライト:山善 ワークライト MOBRILLO MHS-030
■各種グリス(汎用グリス、チェーングリスなど)
バイクにはさまざまな場所にグリスが使われており、メンテナンスの際に注油すると全体的な動きが良くなります。例えば主に車体に使用する「汎用グリス」それからチェーンに使用する「チェーングリス」など、場所により必要なグリスが異なるので、あらかじめ調べた上で必要なものを用意しましょう。
おすすめの汎用グリス:ワコーズ MTL多目的防性・潤滑スプレー
おすすめのチェーングリス:ワコーズ CHG チェーンガード A270
■パーツクリーナー
メンテナンスの際に汚れが目立つ箇所を見つけた場合は「パーツクリーナー」を使うことをおすすめします。パーツクリーナーとは油分を分解、そして脱脂してくれる便利なクリーナーで、エンジン周りのオイル汚れも落とすことができます。
しかし、中にはプラスチックやゴムパーツを痛めてしまうものがあるので、必ずプラスチックとゴムに使用可能なパーツクリーナーを用意しましょう。
おすすめのパーツクリーナー:AZ パーツクリーナーブルー 840ml
■トレイ
例えばミラーやカウルを脱着する際に、車体から取り外したネジやボルトは、そのまま地面に置かずに「トレイ」に入れておきましょう。地面に置くと転がって行方不明になることがあるので、面倒でもトレイに入れることをおすすめします。
できれば仕分けがついているトレイに、外した部位ごとに入れると再び取り付ける際に分かりやすくて便利です。ちなみに100円ショップで売っているトレイで全く問題ありません。
■サービスマニュアル
一口にバイクのメンテナンスといっても、メーカーや車種によって作業の手順はまちまちです。万が一誤った手順で作業をしてしまうと、バイクを傷つけてしまったり、後々トラブルを引き起こす可能性が増します。
つまりはメンテナンスをするつもりがバイクを壊してしまった、、、という残念な結果となる可能性があるので、特に中古車を購入した場合は「サービスマニュアル」を1冊用意しておきましょう。
サービスマニュアルとは整備士向けに提供されているメンテナンス用マニュアルのことで、各種パーツの取り付け・取り外しの手順などが詳細に記載されています。初心者にとっては多少難しい内容が書かれていたりもしますが、サービスマニュアルに沿って作業すればミスを減らすことができます。
■スマートフォン
例えば絶版車でサービスマニュアルが既に流通していない場合や、あっても作業内容が理解できない場合は、スマートフォンで調べると該当の情報や動画が出てくる場合があります。特に動画の場合は見ながら作業できるので重宝します。
ただし、スマートフォンで調べたネット上の情報が、必ずしも正しいとは限らないので、判断に迷う場合は参考にせず、詳しい人やバイクショップに相談することも考えましょう。
■ドライバー
メンテナンスにおける基本の工具の「ドライバー」は、100円ショップで売られているものではなく、バイク用品店やホームセンターなどである程度の品質のものを購入しましょう。できればグリップがしっかりとしており、先にマグネット加工が施されているタイプがおすすめです。
また、使うネジの大きさに合うサイズであるかも重要なポイントです。サイズが合わないドライバーで無理やり作業してしまうと、最悪ネジ山を潰してしまう場合があるので注意が必要です。
なお、ドライバーは一度に全てのサイズを揃える必要はなく、必要なときに必要なものを徐々に揃えていく方法で問題ありません。バイクに車載工具が入っている場合は、それを参考に揃えるのも一つの手です。
おすすめのドライバー:KTC ラチェットドライバー DBR14
■各種レンチ類
一口に「レンチ」といっても六角レンチやメガネレンチ、ソケットレンチなど実にさまざまなタイプがあります。しかも作業スペースやパーツの形状により、最適なレンチは異なるので、一概にどれが良いとは言えません。
しかし、バイクにはさまざまなボルトやナットが使われているので、余裕があれば複数サイズがセットになったものを購入すると、対応できる幅が広がります。
また、ボルトの締め付けすぎを防止するために、メーカーの指定トルクで締め付けられる「トルクレンチ」を一つ用意しておくと安心です。トルクレンチはオイル交換をするなら必須の工具で、ドレンボルト(オイルを排出するボルト)は必ず指定トルクで締め付ける必要があります。
なお、トルクレンチは力加減を目盛で読むアナログ式と、ディスプレイに表示されるデジタル式がありますが、後者の方がミスが少なくメンテナンス初心者の方にもおすすめできます。
おすすめのレンチセット:WORKPRO ソケットレンチセット
おすすめのトルクレンチ:SK11 デジタルトルクレンチ
■プラグレンチ
バイクの点火プラグを脱着する際に必要な専用工具が「プラグレンチ」です。基本的には車載工具に含まれていますが、ところが中古車の場合は入っていない可能性もあるので、その場合は新たに用意する必要があります。
なお、プラグは無理やり取り付けると、エンジンを痛めてしまう可能性があるので、必ずサイズや形状を確認した上で、最適なプラグレンチを用意しましょう。
■プライヤー
パーツを挟んだり、掴んだり、場合によっては切断もできる万能工具が「プライヤー」です。ドライバーやレンチに比べると多少地味な工具ではありますが、揃えておくと必ず役立つシーンがあるはずです。
おすすめのプライヤー:KTC コンビネーションプライヤー
■ネジ滑り止め剤
いくら丁寧に作業しても、ネジを潰してしまうことは誰でもありますし、中古車の場合はそもそもネジが潰れているケースもあります。
しかし、そんなときに役立つのが「ネジ滑り止め剤」で、特殊な液体をドライバーの先端やネジに垂らすと優れた摩擦力を発揮し、潰れたネジでも回すことができます。また、固いネジを回すの際の「潰し防止」にも使える万能アイテムです。
おすすめのネジ滑り止め剤:アネックス ネジすべり止め液 No.40
■エアゲージ・空気入れ
「エアゲージ」とはタイヤの空気圧を測定するための道具で「空気入れ」は読んでそのままの道具です。両者が別々なものと一体化されているものがありますが、新たに購入するなら一体型、しかも指定した空気圧に自動調整してくれるデジタル式のものがおすすめです。
タイヤの空気圧を適正に保つことは、メンテナンスの基本中の基本ですが、意外とできていない項目でもあります。もちろんガソリンスタンドやバイクショップでも空気圧点検はできますが、やはり自宅で出来た方が結果として「こまめな点検」につながります。
ちょっとタイヤを見て「まだまだ溝があるから大丈夫」と空気圧を見ないで走ると、意外と減っていて、最悪走行中にバーストする危険性があります。タイヤは唯一路面と接地しているパーツであり、ライダーの命を預かっている存在と言っても過言ではありません。
特に気温が下がる秋から冬にかけては、空気圧が下がりバーストが起きやすいため、こまめな空気圧点検が必要です。
おすすめのエアゲージ兼空気入れ(デジタル式):キジマ スマートエアポンプ
■メンテナンススタンド
センタースタンドがないネイキッドやスーパースポーツ、アメリカンバイクなどのメンテナンスに欠かせないのが「メンテナンススタンド」です。必ずしも必要な道具ではありませんが、導入すると主にチェーンや足回りのメンテナンス効率が飛躍的にアップします。
また、できることの幅も大幅に広がるので、将来的に「もっと色々なメンテナンスをしたい」と考えている人は導入を検討してみましょう。
おすすめのメンテナンススタンド:デイトナ バイク用リアスタンド
■オフロードバイク用スタンド
メンテナンススタンドは原則オンロードバイク用となっているので、オフロードバイクユーザーは「オフロードバイク用スタンド」を用意する必要があります。
メンテナンススタンドはスイングアームを支えますが、オフロード用バイクスタンドは車体を直接支える仕様となっています。そのため車体の上げ下げが滑らかになるように、ダンパー付きのスタンドを選ぶことをおすすめします。
おすすめのオフロードバイク用スタンド:ディーアールシー HC2リフトスタンド
■オイルジョッキ・オイル交換用処理箱
オイル交換を自分でやるなら「オイルジョッキ」と「オイル交換用処理箱」は必ず用意する必要があります。オイル缶から直接バイクにオイルを入れようとすると、高確率でこぼれてしまうので、オイルジョッキに注いでから入れるのが一般的です。
また、抜いた古いオイルは必ず「オイル交換用処理箱」に入れて、各自治体の指定ルールに沿って捨てるのがルールです。
■バッテリー充電器
年間を通して定期的にバイクに乗っているなら問題ないですが、例えば冬場は乗らないという運用なら「バッテリー充電器」を用意しておくことをおすすめします。
バッテリーは放置すると徐々に放電する仕様なので、久しぶりに乗ろうとしたらセルが回らないというケースがあります。
そうならないためにも、バイクに乗らない期間は定期的にバッテリーを充電しておきましょう。また、万が一バッテリーが上がってしまった際の応急処置としても、バッテリー充電器は役立ちます(一度上げてしまったバッテリーは早めの交換が必要です)
おすすめのバッテリー充電器:TECMATE オプティメート4 デュアルプログラム
■テスター
電装系のメンテナンスをするなら必要となる道具が「テスター」です。テスターがあれば特定の箇所の通電状況や電圧を調べることが出来ます。
本格的なものから単に通電チェックをするだけの簡易的なものもありますが、後者は常に携帯できるほどコンパクトです。
おすすめのテスター(簡易タイプ):エーモン 検電テスター
■電工ペンチ
伝送コードの皮を剥いだり、切断をしたり、端子同士を圧着させたりとマルチに活用できる工具が電工ペンチです。特にバイク用のUSB電源やドライブレコーダーを取り付けたい人にとっては、前述のテスターと併せて必須の工具です。
おすすめの電光ペンチ:エーモン 電工ペンチ
■シートクリーパー
シートクリーパーとはメンテナンス作業用の椅子のことで、キャスターがついているので座ったまま移動することができます。また、椅子の下に収納スペースがあるので、いちいち工具を取りに行く手間も省けます。
一度シートクリーパーに座ったままの作業を経験すると、二度と元には戻れないほどの快適さです。
おすすめのシートクリーパー:アストロプロダクツ シートクリーパー
まとめ
バイクのメンテナンスは道具を揃えることからはじまります!メンテナンスに興味はあるけど、はじめの一歩が踏み出せない方は、まずは道具を揃えてみてはいかがでしょうか?きっとやりたいことが見えてくるはずです。